お知らせ

口腔機能向上訓練


 

みなさんこんにちは。九月に入り、段々と秋の気配が近付いてきていますねmaple

台風の上陸もありましたが、みなさんの自宅や職場などに被害は出ていないでしょうか。

私達の総合歯科永田デンタルクリニックの診療所も、台風が来る際には戸締りやなどの事前の備えを心がけていたので、何事もなく、翌週から診療に臨むことができました。十月も、九月と同様に台風の上陸が予想されますので、みなさんもお気をつけて過ごされて下さい。

 

さて、この間衛生士で鹿児島市歯科医師会が主催する口腔機能向上訓練についての講習会を受けてきました。

 

「口腔機能向上」とは、食べ物を噛む力や、飲み込む力が弱って、誤って気道に入り(誤嚥)肺炎などになってしまうことがあるため、誤嚥予防のために口や喉の機能を高めようというものです。

誤嚥性肺炎は、一般の肺炎と違って熱やせき込みが出ない場合が多く発見が遅れがちで、現在高齢者の方の病気の第3位にあげられています。この誤嚥性肺炎を予防するには、口腔機能向上訓練を行うこと、口腔をきれいに保つことが大切です。

「口腔機能向上訓練」の内容は、口の周りの筋肉を意識して動かす健口体操や訓練をしたり、口の上手な手入れ方法を学んだりするものです。

 

口腔機能向上訓練を指導する際、まずは、対象者がどのくらいの口腔機能レベルなのかを知ることが大切です。RSSTや水飲みテストと呼ばれる、口腔機能を図るための簡単なテストがあります。

 

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30秒間に、何回唾を飲み込むことが出来るかのテストです。一般に3回以上飲み込むことが出来たら、正常です。しかし、高齢者の方はテストという緊張で唾液がより出にくくなることも考えられるので、そういう方はテストを行う前にかるくうがいをしてもよいです。

テストを行うときは、中指と人さし指を対象者ののどぼとけにおくと、しっかりと嚥下が行えているかの確認ができます。

 

aquarius水飲みテストaquarius

シリンジを使って、対象者の口腔内に水を流します。

「水を飲み込んで下さい」と指示を行い、対象者が水を飲み込む際、飲み込んだ後の反応の変化を見ます。

・一回でむせることなく、8秒以内に飲み込むことができれば、2点

・むせがなく、8秒以上かかって2回以上に分けて飲む場合、1点

・飲み込む際に、むせがみられると、0点

という風に、点数をつけていきます。飲み込んでもらう水の量は、最初は3ml、次は5ml、最大で30mlと対象者の方に合わせて増やしていく場合もあります。また、飲み込んでもらったあとに「アー」と声を出してもらい、かすれ声やガラガラ声がないかの確認もしていきます。

 

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「パ」「タ」「カ」の単音をそれぞれ連続10秒間ずつ連続発生してもらいます。

破裂音の「パ」は唇をしっかり閉めて発音するので唇を閉める筋力を鍛え、お口から食べ物をこぼしにくくします。

「タ」の発音は上あごから下あごへ舌を打ちつけるので、下の筋肉のトレーニングになります。

「カ」はのどの奥に力を入れてのどを閉めることで発音するので、誤嚥せずに食べ物を食道に送るトレーニングができます。

それぞれの音の回数を10で割ることで、1秒単位に換算させます。

評価者は合図とともに発生される発音に紙にペンで点を打つことで回数を記録していきます。

それぞれの正常値は、「パ」が6.4回/秒 「タ」が6.1回/秒 「カ」が5.7回/秒です。

 

この他にも、咀嚼力によって色が変化するガムを噛んでもらったり、普段の生活の聞き取り、体重の変化などから、歯科医師と歯科衛生士で対象者の口腔機能レベルを図っていきます。

 

今回行われた講習会では、歯科衛生士同士を対象者に見立てて行う実習があり、衛生士としてどういう風に対象者の方に説明したら良いか、また自分自身もテストを行ってみることで対象者の方の感覚を学ぶことが出来て、私自身とても勉強になりました。口腔機能を維持することのの大切さを改めて実感し、高齢者の方にいつまでも元気に自分のお口で美味しく食事をしてほしいので、私自身もしっかり口腔機能向上訓練の大切さを伝えていける衛生士になりたいと改めて思いました。

歯科衛生士A.N

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