義歯作成したが、痛くて噛めない、食事のたびに動いてよくかめない。
初診で訪れた患者様から、良く、上記の事をお聞きします。
また、それ以外の義歯の不具合も良くお聞きします。
それ以外の義歯の不具合としては、
食事中に上の義歯が落ちてくる。
食事したら、義歯と歯ぐきの間に食べ物が多く挟まる。
会話していると、上の義歯が落ちてきて、恥ずかしい思いをした。
義歯になってから、良く噛めない、特に肉類などの硬めなものが難しい
原因として考えられるのは、
- 義歯作成の工程を学問的におこなっていない場合
- 顎の顎堤が非常に痩せている難症例の場合
- かみ合わせが不安定な場合
- 以上な事が1つ~3つが複合的に混ざっている場合
1の点では、義歯作成は、多くの工程を必要とします。
義歯作成工程は、以下です。
a 診断用の模型作成
b 個人トレー作成用の印象(型どり)

c 個人トレー試適

d 個人トレーで本印象(型どり)

e ロウ提を作成して垂直的高さを決定する

f 水平的位置を器材で決める。

g 咬合器上で、ロウ提に人工歯を配列する。
h 人工歯配列した義歯を患者様のお口の中に入れて試適する。
i ロウ提をレジンに置換して研磨して義歯作成.
j 義歯を患者様の口に装着して微調整を行う。

義歯作成についての、詳しい対応方法等は、「症例ー義歯が破折して食事が困難なので、何とかして欲しいページ」
以上の10の工程を踏まないで行うと,義歯の不具合が起こる事が多いです。
よくあるのは、b~cの工程を省き、個人トレーを使用せず、既成のトレーを使用して本印象を行う事が多く散見されます。
a 診断用の模型作成を本印象の模型として使用することです。
これを行うと、顎堤形態を機能的に忠実に再現していないために、義歯沈下度の違いがでたり、義歯の吸着が悪くなり、
義歯が動くために歯ぐきに傷がついたりして痛みが出て、噛みづらくなります。
機能的本印象とは、食事や会話をしたときに、口腔周囲筋と言われる頬や、舌などの筋肉に応じた動きを本印象でとらえる事です。
2の点の顎堤が異常に痩せて場合は、義歯の吸着が悪く、義歯が安定しません。
改善策としては、義歯作成の工程を遵守する事と、顎堤の痩せへに対応するための術式を行う事が必要です。
義歯作成の工程を、一部省いたりすると、安定した義歯は作成されません。
顎堤の痩せへに対応するための術式が、安定した噛み合わせの再現と顎堤への頬や舌の機能を生かす事です。
頬や舌の機能を生かすことは
言い換えれば、舌の外へ押す力と頬の内側に押す力の中間に義歯が入ること、義歯と頬・舌の間にすき間がないと、顎堤が痩せていても、義歯が舌と頬の筋肉で抑え込まれて安定する事と考え方です。

3つ目は、かみ合わせが不安定な場合
また、安定した噛み合わせを作るために、義歯の人工歯の並べて方が重要です。
下の図のように通常、フルバランスオクルージョンが義歯の並べ方です。
フルバランスオクルージョンは、噛む力が義歯に垂直にかからず、側方に係るので、義歯の脱離に繋がります。
それに比べて、リンガライズオクルージョンは、噛む力が義歯に垂直にかかるので、義歯が脱離せずに、安定します。
下の図を参照ください。

4つ目は、以上な事が1つ~3つが複合的に混ざっている場合
- 義歯作成の工程を学問的におこなっていない場合
- 顎の顎堤が非常に痩せている難症例の場合
- かみ合わせが不安定な場合
以上の3つが複合的に混ざっている場合には、かなりの難症例になります。
でも、1つずつ、解消すれば、かなりの難症例も、解決して、義歯作成したが、痛くて噛めない、食事のたびに動いてよくかめない。と言う不具合は
無くなります。
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