予防プログラムの詳細・流れ
永田デンタルクリニックの治療(診療の流れ)

永田デンタルクリニックの治療は、気になる症状だけを治す「修理歯科」と、 原因から見直し再発を防ぐ「予防歯科(予防プログラム)」の2つの方針からお選びいただけます。
実際に予防プログラムを受けた患者様では、歯ぐきの出血率が41.7%→25.0%、プラーク付着率が42.0%→17.0%まで改善した実例があります。 このページでは、受診から治療終了までの流れと、専門用語(TBI・EPP・EDU
など)の意味、改善データ・症例・患者様の声をまとめてご紹介します。
まずチェック:あなたの歯、実は危険かもしれません
次のうち、1つでも当てはまる方は、気づかないうちに症状が進行している可能性があります。
- 歯みがき後でも出血がある
- 口臭が気になり始めた
- 詰め物の段差や着色がある
- 定期検診が1年以上空いている
- 痛い時・困った時だけ歯医者に行っている
- あごの調子が悪い
当てはまる項目があった方は、まず「科学的検査」でお口の現状を正確に把握することをおすすめします。
放置するとどうなるか?お口だけの問題ではありません
歯周病やむし歯は自覚症状が出にくく、気づいた頃には進行しているケースが多くあります。
放置によって起こりやすい4つの変化をご紹介します。
01 歯周病・むし歯の進行
歯周病は自覚症状のないまま、歯を支える骨が溶けていきます。むし歯は歯の内部まで静かに浸食します。劣化した詰め物の下で「二次う蝕」が進み、気付いた時には抜歯になるケースも少なくありません。
02 咬む力・機能の低下
歯がグラグラしたり抜けたりすることで、硬いものが食べられなくなります(咬合崩壊)。
03 生活の質の低下
食事を楽しめなくなるだけでなく、口臭や見た目の悩みが対人関係にも影響することがあります。
04 全身疾患への影響
歯周病菌が血流に乗って全身を巡り、糖尿病の悪化や心血管疾患・脳卒中・認知症のリスクを高める可能性が指摘されています。
そこだけ診療・修理歯科・予防プログラムの違い
当院での受診スタイルを大きく4つに分けてご紹介します。
ご自身の状況に合うものをイメージしながら読み進めてください。
一時対応
そこだけ診療
痛い所・困った所だけをその場で一時的に解消する応急処置です。他の部位の問題はそのままになるため、後日あらためての治療が必要になることが多くあります。
基本チェック
簡単な検査
むし歯・歯周病の有無を調べる、必要最小限の基本検査です。レントゲンや歯ぐきの検査などで、まずは現在の状態を確認します。
気になる所だけ
修理歯科
むし歯や歯周病など、トラブルが出ている部分だけを処置する治療です。当面の不調を解消することを目的としています。
もっとも効果的
予防プログラム(プラークコントロール)
トラブルの原因そのものを減らし、将来の再発を防ぐための治療です。クリーニング・歯みがき指導・フッ素塗布・食事指導などを行います。
受診から治療終了までの8つのステップ
当院での診療は、大きく次の8ステップで進みます。カルテ等で使う略語がある場合は、ステップ名のとなりに表示しています。
1 予約・問診
WEBまたはお電話でご予約後、事前の問診票にご記入いただきます。現在のお悩みやお困りごとを事前に把握するためのステップです。
2 初診・応急処置初診/応急処置
痛みなど困っている症状がある場合は、まずその痛みを取り除く応急処置を優先します。あくまで一時的な対応のため、後ほど本格的な検査・治療をご案内します。
3 オーラルツアー
患者様ご自身と一緒に、お口の中を専用カメラなどで確認していきます。「どこに、どんな問題があるか」を、治療を始める前にしっかり共有します。
4 科学的検査EPP/レントゲン
レントゲン10枚、歯周ポケットの検査(EPPと呼びます/歯ぐきを測る器具で1本につき6カ所を調べる精密な検査です)、口腔内写真などで、目に見えない骨や歯ぐきの状態まで正確に把握します。
5 説明・治療方針のご提案EDU
検査の結果をもとに、お口の状況をご説明します(このご説明をEDUと呼びます)。「気になる所だけを治す修理歯科」か「原因から見直す予防歯科」か、患者様ご自身に方針を決めていただきます。
6 ★ 最重要ステップ 予防プログラム(プラークコントロール)TBI/Con/SRP
お口の中の細菌(むし歯菌・歯周病菌)を減らしていく、当院がもっとも力を入れているステップです。クリーニング、歯みがき指導(TBIと呼びます)、フッ素塗布、食事指導などを45分×4回を目安に行います。歯周病の基礎的な処置(SRP)や、今後の治療方針を一緒に決めるご相談の時間(Con)もこの中に含まれます。
7 計画治療の実践
予防プログラムで原因を減らした後、必要に応じてむし歯・歯周病の本格的な治療や、噛み合わせを整える治療を行います。土台(歯ぐき)→本体(むし歯)→噛み合わせ、の順で再発しにくい状態を目指します。
8 定期メンテナンス POST TBI/POST EXA/POST EDU/SPT
治療後は、再発を防ぐための定期的な来院(メンテナンス)に移ります。歯みがきの状態(POST TBI)、検査結果(POST EXA)、今後の説明(POST
EDU)を振り返りながら、歯周病が落ち着いた方には月1回ほどの安定期治療(SPTと呼びます)を続けていきます。
用語ガイド:よく出てくる略語の言い換え
カルテや会話の中で出てくる略語を、患者様向けに言い換えてまとめました。
気になる言葉が出てきたときは、こちらをご確認ください。
| 略語 | 分かりやすい言い換え |
|---|---|
| TBI | 歯みがき方法の指導。お口の状態に合わせて、正しいブラッシングの仕方をお伝えします。 |
| EPP | 歯周病の精密な検査。歯ぐきを測る器具で、1本の歯につき6カ所を調べます。 |
| EDU | 検査結果や今後の治療方針についてのご説明・ご相談。 |
| SRP | 歯周病の基礎的な処置(歯石や汚れを除去する処置)。 |
| Con | ドクターと今後の治療について相談する時間。 |
| POST TBI | 治療後、歯みがきがきちんとできているかの確認。 |
| POST EXA | 治療後の検査(レントゲン・歯ぐきの検査など)で、結果を確認すること。 |
| POST EDU | 治療後の検査結果と、今後の見通しについてのご説明。 |
| SPT | 歯周病が落ち着いた方向けの、定期的な安定期治療(月1回程度)。 |
当院の予防プログラムが選ばれる3つの理由
REASON 01 エビデンスに基づく検査・指導
レントゲン10枚、EPP(歯周ポケット検査)、口腔内写真を用いてお口の現状を正確に把握。客観的なデータに基づき、一人ひとりに合わせた予防計画を立案します。
REASON 02 担当衛生士制+院長チェック
毎回同じ歯科衛生士が担当することで、わずかな変化も見逃しません。さらに要所での院長によるダブルチェック体制により、確実で質の高い予防ケアを提供します。
REASON 03 症例・データで示す確かな実績
出血率や磨き残しの数値改善など、当院には多数の患者様の成功実績があります。ビフォーアフター写真などで、ご自身の目でも効果を実感いただけます。
数字で見る改善データ
予防プログラムの効果は、歯周病検査のチャートにある「プラーク付着率」と「出血率」の2つの指標で確認できます。プラーク付着率は正常値20%以下、出血率は正常値10%以下が目安です。
患者A様(プラークコントロール実施例)
- 出血率治療前41.7%
- 出血率治療後25.0%
- 磨き残し治療前42.0%
- 磨き残し治療後17.0%
- 正常値の目安:出血率10%以下/プラーク付着率20%以下
治療内容:45分×4回の予防プログラムを実施。TBI(みがき方指導)とEDU(個別カウンセリング)の組み合わせで、自宅でのケアの質が向上したことが数値改善につながりました。
リスクレベル別の改善傾向(複数患者様の例)
- 中等度歯周病
- EDU(ホームケア指導)を受講
専用の清掃用具を使用したことで、3ヶ月で磨き残しが大きく減少しました。
軽度リスク
早期からの介入
早い段階でケアを始めたことで、常に低いリスクを維持し、安定した口腔環境を実現しています。
重度リスク
6ヶ月の継続ケア
高いリスク状態からスタートしましたが、継続的なプロケアとホームケアで安定期に移行しました。
治療症例:実際の改善例
予防プログラム・計画治療を受けられた患者様の症例の一部をご紹介します(掲載は患者様の同意を得たもののみです)。
症例1:61歳・女性/左下の歯ぐきの腫れ、左上の詰め物の脱離
治療内容:45分×4回の予防プログラム/費用:6,500円×4回(材料代別途4,000円)
- 術前
- 術後
プラーク付着率は42%→17%に改善。出血率は41.7%→25.0%に改善し、歯ぐきの炎症も軽減しました。
副作用:薬剤使用によるアレルギー、歯石除去による一過性の冷水痛が起こる場合があります。
症例2:前歯部の歯ぐきの健康改善(計画治療実践例)
38歳、女性 前歯の被せていた冠の変色、歯肉変色

不良な冠が原因で歯周病による発赤・腫脹がありましたが、適合の良い冠に交換したことで炎症が軽減し、引き締まった健康的な歯ぐきへ改善しました。清掃性も格段に向上しています。
治療内容:セラミック冠2本、ホワイトニング上下 歯周病治療
副作用:冠脱離、冷水痛、歯肉の腫れ、痛み、出血 治療期間:約1か月、治療回数:7回、費用¥299,200-(消費税込み)
症例3:前歯部のむし歯リスクを一掃(術前・介入中・術後)
46歳 女性 前歯の黒いのが気になる。

1. 術前(Before)
合成樹脂の周囲に段差があり、プラークが停滞しやすい状態です。

2. 介入中(During)
劣化した合成樹脂を除去し、内部で進行していた二次う蝕を確認・処置。

3. 術後(After)
段差のない精密な修復により、プラークが溜まりにくい清潔な環境へ。
古い合成樹脂の周囲に段差があり、プラークが停滞しやすい状態でした。劣化した樹脂を除去すると内部で進行していた「二次う蝕」が見つかり処置。段差のない精密な修復に置き換えることで、プラークが溜まりにくい清潔な環境を作りました。
治療内容;左上セラミック冠、歯周病治療、治療期間:約1か月、
リスク、副作用:冷水痛、冠脱離、破折、治療回数:4回、治療費用:¥138,600-(消費税込み)
症例4:21年間の長期メンテナンス症例(2005年〜2026年)
処置当時47歳、女性、義歯緩い
治療開始時
治療前2005年
左下奥歯は、部分入れ歯使用、下の前歯には、歯石が付着して、歯ぐきに炎症が出ています。
本格的治療により、健康維持
本格的治療直後2008年
臼歯部(奥歯)の清掃性が向上し、治療済みの金属冠周辺も清潔に保たれています。お口全体の細菌数が減少し、衛生的な環境が確立されました。
治療内容:不良治療の冠修正、 虫歯処置、歯周病処置、インプラント、矯正治療
治療期間:約3年
リスク・副作用:腫れ、痛み、
治療回数:89回、治療費用;¥1,230,200-(消費税込み)
メンテナンス
術後8年2013年
歯面の着色やプラークは、月1回45分のメンテナンスでクリーニングされています。かみ合わせも安定しております。
メンテナンス(全体の改善維持)
術後21年2026年
臼歯部(奥歯)の清掃性が向上し、治療済みの金属冠周辺も清潔に保たれています。お口全体の細菌数が減少し、衛生的な環境が確立されております
2005年の治療前は、左下奥歯が部分入れ歯、下の前歯には歯石が付着し歯ぐきに炎症がある状態でした。2008年の本格的治療直後から、月1回・45分の定期メンテナンスを継続。2013年(術後8年)・2026年(術後21年)の時点でも、歯面の清掃性が保たれ、噛み合わせも安定しています。「治療して終わり」ではなく「治療後をどう維持するか」が長期的な健康維持の鍵であることを示す症例です。
今すぐ始めるべき理由
時間と費用を抑制
早期に予防を開始するほど歯を守ることができ、将来的なむし歯・歯周病治療にかかる通院回数や費用を大幅に抑えられます。
“今の自分”を見える化
精密検査による数値と写真で現状を正確に把握。確かな根拠があるからこそ迷いがなくなり、モチベーションが続きます。
今日からできる一歩
何から始めればいいか分からない方も安心です。具体的なプログラムに沿って、まずは検査からスタートしましょう。
手遅れになる前に、予防を始めませんか? まずはご自身の状態を知ることから。
患者様の声
- 出血が減って口臭も気にならなくなった
患者A様(予防プログラム受診) - 自宅ケアがシンプルで続けやすい
患者A様(予防プログラム受診) - 担当の衛生士さんが毎回フィードバックしてくれるので、自分の頑張りを褒めてもらえるのがモチベーションに繋がっています
- 患者様より
専用の器具を使ったクリーニングは心地よく、エステに通うような感覚でリラックスして受けられます - 患者様より
予防プログラムは、患者様と当院スタッフの二人三脚で進めるプロジェクトです。無理なく、楽しく、効果を実感しながら続けられる環境をご用意しています。
よくある質問
Q:TBIとは何ですか?
A:歯みがき方法の指導のことです。お口の状態や癖に合わせて、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシの使い方を一人ひとりにご案内します。
Q:予防プログラムは何回・どのくらいの時間がかかりますか?
A:目安として、45分の施術を4回ほど行います。その後は、お口の状態に応じて1〜3ヶ月に1回程度の定期メンテナンスに移行します。
Q:予防プログラムにはどのくらい効果がありますか?
A:当院の症例では、出血率が41.7%から25.0%、プラーク付着率が42.0%から17.0%まで改善した例があります(45分×4回の施術後)。個人差はありますが、客観的な数値で変化を確認できます。
Q:修理歯科と予防歯科はどちらを選べばいいですか?
A:今の症状だけをまず解消したい方は「修理歯科」、再発を防ぎながら長くお口の健康を保ちたい方には「予防歯科(予防プログラム)」をおすすめしています。検査結果をもとに、ご自身で方針を決めていただけます。
Q:そこだけ診療で治療を終えるとどうなりますか?
A:困っていた部分の症状は一時的に解消されますが、他の部位の問題はそのまま残ります。多くの場合、後日改めて本格的な検査・治療が必要になります。
Q:むし歯治療と予防プログラムは並行できますか?
A:おすすめしておりません。お口の中に細菌が多い状態では、むし歯・歯周病の治療効果が中途半端になりやすいためです。まずは予防プログラムで原因菌を減らし、治療の土台を作ることを優先しています。
※ このページでの略語の言い換えは患者様向けの分かりやすい説明であり、実際の医療記録上の表記とは異なる場合があります。掲載している症例・データは個別の患者様の結果であり、効果には個人差があります。
治療方針の選択
1.修理歯科:結果→処置(当面、困った事を解消する)
| TBI歯ブラシ指導、スケーリング |
| 歯周治療 SRP×4回×30分、その後、むし歯チェック |
| 虫歯治療 |
| 定期管理ーメンテナンス45分/月 |
2.予防歯科:原因→結果→処置(お口の健康維持を目指していく事を目標にします)
修理歯科は基本治療で、さらに徹底したい場合は予防歯科です。
予防歯科の場合には、予防プログラム(プラークコントロール)終了後に、今後の治療等を患者様と相談して行っていきます。
治療は治療効率を上げるために計画治療で行います。計画治療は、患者様の要望を予防プログラムで開き、治療計画案を作成します。
材料代は3,000円です。1回目の予防プログラムで材料をお渡ししてお支払いとなります。今回のトラブル部位(虫歯、歯周病、かみ合わせ)は、再発防止の観点で家と同じように土地である歯周治療して土台の虫歯治療、最後に家本体のかみ合わせ治療で行います。(ただし、あくまで、患者様の判断のもとで行いますので、方針は変更になる場合があります。)
予防プログラム(プラークコントロール)を評価する指標
予防プログラムを評価するのに、歯周病検査のチャートがあります。
本来は歯周病の診査、診断に使用されるものです。しかし、予防プログラムの評価にも有効であります。
予防プログラムによる口腔内改善を診るのに2つの点を診ます。
一つ目は、プラーク付着率です。
二つ目は、出血率です。
プラーク付着率は、歯面に何面ついているかを診る指標です。例えば、すべての歯の面に付いていれば、100パーセントです。半分であれば、50パーセントです。
正常値は20%以下です。
出血率は、歯ぐきに器具を入れて歯ぐきに炎症があれば出血します。それは、歯ぐきの中にバクテリアが多く生息している事を意味して歯周病が悪化している指標です。
正常値は、10%以下です。

予防プログラム(プラークコントロール)の治療症例
61歳 女性 左下の歯ぐきが腫れてきた。左上の詰め物が取れた
術前


プラーク付着率は、正常は20%以下です。42%と悪く、むし歯、歯周病の原因のバクテリアが多量に歯や歯ぐきに付着しておりました。
出血率も41.7%です。正常は、10%以下です。悪く、歯周病菌が歯ぐきの中に多く、炎症がでている証拠です。
術後

予防プログラムを受けて、再度、歯周病検査のチャートを測定しました。
プラーク付着率は、17%に減少して改善しております。むし歯菌、歯周病菌の減少していると考えられます。
出血率は、25%に減少して改善しております。歯ぐきの中の歯周病菌が減少して炎症が減少しております。
口腔内の状況が改善している事が分かります。

治療内容:1回 45分で、計4回の施術を行いました。
費用: ¥3,000×4回、材料代別¥3,000-
副作用:薬剤使用によるアレルギーと歯石除去による一過性の冷水痛


