他院でのインプラント治療後不具合がある?
当院には、お口の状況が困ったという患者様が、遠方からも来られます。
よくあるのは、他院で治療したが、調子が悪いです。
当院は、そのような方にも、対応できる体制を整えております。
インプラントについて、第3の歯と言われております。
それほど、信頼の得る物である事は確かです。
第一の歯は、乳歯、第二の歯は永久歯です。
しかし、他院でのインプラント治療後の不具合、またはインプラントができないなどをよく聞きます。
まずは、インプラント治療後の不具合です。
- インプラント処置後に痛み、痺れが長期間にわたりある。
- インプラントが脱離してきた。
- インプラントの被せ物が脱離
1.インプラント処置後に痛み、痺れが長期間にわたりある。
処置後の痛みは、当日、もしくは、翌日までは、処置をしたための炎症です。心配はいりません。
徐々に個人差はありますが、痛みは治まります。当医院は処置直後の痛みを抑えるのに、消炎鎮痛剤を処置前と処置直後、処置直後2時間後に患者様に服用して頂きます。
そのために、ほとんど、痛みはなくなります。
問題は、処置後3日以降も痛みが治まらない場合は、感染している可能性が高いです。
この場合は、抗生剤の投与量を増やす、抗生剤の種類を変更して感染の悪化、改善を目指します。
それでも、痛みが治まらない場合は、外科的に感染部位を綺麗にしていきます。
当医院では、このような状況にならないように、術後から、抗生剤と消炎鎮痛剤を継続的に2週間服用して対応しております。
処置後の痺れについては、
処置中に、神経の本体もしくは、神経の枝に、機材で傷もしくは、損傷を与えている可能性が高いです。
神経の本体の場合は、痺れが長期的には改善しない可能性が高いです。
早々にインプラントを除去して経過を診ます。
神経の枝の場合は、経過を診ます。
ビタミン剤を服用して頂き、できるだけ改善を目指します。
神経の枝であれば、痺れは、徐々に改善する可能性は高いです。
2.インプラントが脱離してきた。
インプラント埋入処置時に、専用のドリルで骨に穴を開けます。
専用ドリルで穴を開ける時に、骨と器材との間に熱が発生します。
熱により、インプラント脱離を起こします。
極力、熱を抑制するために、生理食塩水をかけておこないます。
しかし、熱のためにインプラント周囲の骨細胞が死滅してしまうと、インプラントを埋入して、骨と結合しませんので、脱離してきます。
それを防止するためには、専用ドリル使用時に十分に生理食塩水を処置部位に掛ける事が重要です。
インプラント脱離してくるのは、原因は感染です。
インプラントの周囲に細菌感染を起こすと、骨とインプラントが結合しようとしても、できずに脱離を起こします。
前述のように、感染防止には、インプラント処置時に、抗生剤を十分に服用して頂きます。
脱離した部位は、感染している状態が多いので、一度、感染している歯ぐきや骨を除去します。
再度、骨の感染等が収まったら、新しいインプラントを埋入できる可能性は高いです
3.インプラントの被せ物が脱離
インプラントの被せ物の脱離は、噛み合わせに問題があります。
人間の場合には、肉類や野菜等など食べる雑食です。
肉類のみを食べる肉食動物のライオンなどは、上下のみの蝶番運動(ちょうばんうんどう)です。
野菜のみを食べる草食動物の馬などは、横に顎をずらす臼磨運動(きゅうまうんどう)です。
人間は、上記の二つの蝶番運動と臼磨運動を同時に行っております。
二つの運動に適したインプラントの被せ物でなければ、いけません。
上記の写真は、臼磨運動(きゅうまうんどう)を表わしております。
しかし、よくあるのは、蝶番運動のみ適しており、臼磨運動が適していない時が多いです。
そうすると、被せ物が横に揺らぶられて、脱離をしてきます。
対応策として、臼磨運動にも適した噛み合わせに被せ物を修正を患者様のお口の中で調整するか、困難な場合には、技工士さんにかみ合わせの機械上で調整を行ってもらうかか、その両方を行う必要があります。