寝起きのお口
朝起きた時、口の中がねばねばした感じやにおいが気になったことがあるという方は多いのではないでしょうか。寝ている間は口を動かすことがほぼ無く、唾液の分泌が減ってしまうため口の中が乾燥してしまいます。すると口腔内の細菌が繁殖し増えるため、嫌なにおいの元となるのです。
寝起きの口臭は「生理的口臭」とも呼ばれ、誰でも起こりやすい現象であり口臭の中でも特に強いにおいであると言われています。そんな寝起きのお口をより清潔に保つための対策などをご紹介します。
対策として、
- 寝る前・起きた後の歯磨きをきちんと行う
- 起きたらすぐにうがいをする
- マウスウォッシュ・舌ブラシを使用する
- 寝る前・寝起きに水を飲む
- 定期的に歯医者へ通いメンテナンスを受ける
- 口呼吸をしない
- お酒・タバコやにおいの強い食べものは控える
以上のような対策をすることで口臭を抑えることができます。
①寝る前・起きた後の歯磨きをきちんと行う
歯磨きをしっかりと行うことは口臭予防の基本でありとても大切なことです。しかし、軽くサッと磨くだけでは食べかすや歯垢が残りお口の中の細菌をきちんと除去できていません。自分に合ったハブラシと歯磨き粉を使用して鏡を見ながら歯と歯の間など磨き残しが多い箇所も丁寧に磨くことを心がけることが重要です。また、歯間ブラシやフロスを使うとハブラシでは届きづらい細かい箇所も綺麗にすることができるため使用することがおすすめです。
②起きたらすぐにうがいをする
寝起きのお口の中には目には見えない細菌がとても多く潜んでいます。そのままの状態で過ごしたり、食事を行ったりすると細菌を身体の中に取り込んでしまう可能性もあります。寝起きはすぐにうがいをしてにおいの元となる細菌を外に吐き出すことを忘れずに行うようにしましょう。
③マウスウォッシュ・舌ブラシを使用する
マウスウォッシュには殺菌効果や即効性のあるものも多く、市販でも購入することができます。水でうがいをするより、効果を高めてスッキリさせたい場合はマウスウォッシュを使用することがおすすめです。また、細菌や汚れは舌にも多く付着するため歯だけでなく舌も磨くとより効果的です。専用の舌ブラシなどで舌の白っぽい汚れ(舌苔)を落とすと口臭を抑えることができます。舌はデリケートな箇所であるため、ゴシゴシとこすらず専用のブラシで優しく落とすようにしてください。
④寝る前・寝起きに水を飲む
就寝時にお口の細菌が増える原因である乾燥を防ぐためには、寝る前と寝起きにそれぞれコップ1杯ほどのお水を飲むことが効果的です。また、口を動かすと唾液が分泌されるため朝食をきちんと食べて、モグモグと咀嚼することも口臭予防として大切な役割を果たします。
⑤定期的に歯医者へ通いメンテナンスを受ける
磨き残しである歯垢が固まって硬くなったものは歯石と呼ばれ、自分では取り除くことはできません。そのため、歯科衛生士が専用の器具を用いて取り除いていく必要があります。歯石は放っておくと虫歯や歯周病につながるだけではなく、口臭の原因ともなります。1~3ヶ月に1度はプロによるクリーニングを受けてお口の状態をチェックしてもらいましょう。
⑥口呼吸をしない
口呼吸をすると口の中が一気に乾燥してしまいます。
口の中の乾燥は細菌が増える条件となってしまうため寝ている時も口を閉じ鼻呼吸することを心がけましょう。しかし、寝ている時は無意識に口が開いてしまう場合もあるかと思います。そのような場合は口呼吸防止用の肌に貼っても大丈夫な、口を閉じることをサポートする専用テープなどのグッズもあります。
⑦お酒・タバコやにおいの強い食べものは控える
お酒やタバコは身体を乾燥させてしまう場合があります。
すると自然と口の中も乾燥するため口臭の原因となってしまいます。
また、ニンニクなどのにおいの強い食べ物は、食べても時間が数時間経てばにおいは消えていきますが寝る前に食べると寝起きの強いにおいの原因となるため、大事な予定前などは控えることをおすすめします。
寝起きの口臭は誰にでも起こる生理現象ですが、簡単な対策で改善することができるためぜひ意識してみてください。
相談したいことやお口の中で気になることがありましたら当院へお気軽にご相談ください。