電動歯ブラシのデメリット
近年、時間短縮のブラッシングを目的とし、多くの方々が電動歯ブラシや音波歯ブラシを活用されてますが、皆さんは電動歯ブラシや音波歯ブラシで正確なブラッシングができる自信はありますか?
確かに電動ブラシや音波ブラシは、時間短縮で表面の汚れを落としやすくはなりますが、毛先の形態次第では歯と歯の間や歯茎の境目等細かい部分の菌をあまり除去出来ず、動きの速さ次第で歯の表面や歯茎を傷つけやすくはなります。
電動歯ブラシは自動で小刻みな動きをするため、それだけに手用歯ブラシより歯面に当てる圧力や角度に気を付けなければなりません。
そして手用歯ブラシと同様に、適正なヘッドの大きさや毛先の形態を選択することも必要で、1カ月おきの交換も必要です。
電動歯ブラシや音波ブラシのヘッドには、上記のように様々な大きさや形態のヘッドがあり、取り外し可能なヘッドまで様々ですが、定番としては手用歯ブラシと同様に毛束が横3列縦7列がお勧めで、細かい部分の菌を少しでも落としやすくするためには毛先がテーパード型である程度弾力のあるヘッドがお勧めです。
そして、1ヶ月おきの交換も必要なため、ヘッドの取り外しと使い捨て可能なものをお勧めします。
そのため、電動歯ブラシを使用する前に、先ずは手用歯ブラシで自分にはどのような大きさでどのような形態の歯ブラシが合うのか歯科医院で相談の元把握しなければ、高額で電動歯ブラシや音波歯ブラシを購入するだけの大きな損失が考えられます。
それから、手用歯ブラシでも電動歯ブラシでもフロスの併用は必ず必要なので、ご注意願います。
そこで、今から歯科医院が推奨する電動歯ブラシや、電動歯ブラシと音波歯ブラシとの違いについてもご紹介いたしますので、是非病気や怪我等で手を思うように動かせない方や、1日1回でも使ってみられたい方はご参照ください。
1,電動歯ブラシと音波歯ブラシの違い
電動歯ブラシ
電動歯ブラシは、ブラシが細かく振動しながら回転したり縦に動いたりして、毛先で汚れを取り除きます。
そのため、歯ブラシを動かす必要がなく、1カ所5秒くらいずつ当てるだけで良いのです。
回転する電動歯ブラシは、ヘッドが小さくて丸いため、全体を磨くには時間もかかるし歯と歯の間や細かい所を磨くのが非常に困難です。
そのため、残根や根面版を上から磨くのにお勧めです。
音波歯ブラシ
音波歯ブラシは、電動歯ブラシに音波振動が加わり、200~300㎐の音波振動によって、微細な水流で毛先を歯面に近づけただけで汚れを落とせます。 そのため、歯と歯の間や歯肉溝の汚れを落とすことも出来ます。
ただし、落とせるのはあくまで表面上の汚れだけで、しっかり除菌出来てるわけではありませんし、水流なので歯磨き粉を使用することも出来ません。
それに振動が大きいため、当てる角度や圧を間違えたりすると、歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
超音波歯ブラシ
超音波歯ブラシは、音波歯ブラシより振動が小さく、160~200Hzの周波数ですが、目に見えない速さで小さく動きます。
そのため、歯垢に潜む細菌や虫歯の原因になる細菌まで除菌することは出来ますが、ただし振動が弱いため手用歯ブラシと同様に手を動かすことも必要で時間もかかります。 販売されてる種類も少ないため費用もかかり、1カ月おきの交換も困難です。
2,電動歯ブラシを使用するなら
ドルツ
ヘッドの大きさや毛先の形態も適正で、約1ミリの小さな振動で毛先が動くため、当てるだけで歯垢を除去しやすいです。
モバイル電動歯ブラシ
毛先がシャーピー繊維型になってて、歯と歯の間が洗浄しやすくなっております。
パルス式超音波歯ブラシ
歯科医学の専門家による監修により、開発されました。
プラークを非常に除去しやすく、歯と歯の間まで磨けます。
*上記のように、ヘッドの大きさや形態が適正で、取り外しによる交換が可能な電動歯ブラシも中々手に入らず、正しく扱っていくことも困難なため、手用歯ブラシを正しく扱っていく方が安心です。 仕事の合間やお昼のお時間等の応急処置としてのブラッシングや、手用歯ブラシとの併用に使用することをお勧めします。