子どもの歯磨きについて……どのくらいご存じですか?
子どもが将来、健康な自分の歯で過ごすためには、保護者の方が正しい知識を持ち、子どものうちから適切な歯磨き習慣を身につけさせることが重要です。以下の項目を意識して歯磨きをするようにしてみましょう。
親の虫歯が子どもにうつる!?
家族の中に虫歯になっている方がいると、スプーンやお箸などを介して唾液から虫歯の原因菌であるミュータンス菌が赤ちゃんや子どもにうつる可能性があります。
子どもに虫歯菌をうつさないためにも保護者の方は歯科医院で定期健診を受けるようにしましょう。
磨き残しのないようにしましょう!
磨き残した場所には虫歯などの原因となるプラーク(歯垢)が存在します。わずか1mgのプラークの中に2~3億個もの細菌が存在しているので、保護者の方がしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。
↓磨き残しが多いのは以下の場所になります。
奥歯の噛み合わせの面・歯と歯茎の境目・歯と歯の間
永久歯を守るためには乳歯の虫歯予防が必要!?
乳歯はいずれ抜ける歯だから大丈夫……という油断は禁物です。
虫歯で乳歯が抜けてしまうと、永久歯が正しい位置に生えず、歯並びに影響を及ぼすことがあります。
乳歯のうちから、しっかりケアをすることが大切です。
フッ素を活用していますか?
フッ素は自然界にある元素のひとつで、虫歯予防に効果を発揮します。
歯科医院などで歯に塗布してもらったり、ご家庭でもフッ素配合の歯磨き粉などで意識的にフッ素ケアを行いましょう。
フッ素の働き:歯質の強化・細菌の酸産生を抑制・再石灰化の促進
子どもがハブラシをくわえたまま遊ばないように注意しましょう!
ハブラシへの興味は、子どもが歯磨きの習慣を身につけるチャンスです。
でも、ハブラシをくわえたまま遊ぶのは危険なので、安全性を考慮したハブラシを選び、大人が目を離さないようにしましょう。
仕上げ磨きをしてあげましょう!
子どもが噛んで毛先が広がったハブラシでは、プラークを十分に落とすことができません。子どもが自分で磨く用のハブラシと、仕上げ磨き用のハブラシを用意するようにしましょう。また、ハブラシでは歯と歯の間のプラークは落とすことができないので、仕上げ磨きの際はデンタルフロスも使用するようにしましょう。
乳歯を虫歯から守ることは、その後の永久歯の健康にも影響します。そのためには、保護者の方の仕上げ磨きが欠かせません。
子どもの歯を守るために、定期的に歯科検診を受けてお口の中の状態に合った仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。