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昭和と違う!?う蝕の病因!!➃

☆ブラッシングは食後すぐがいい?

昭和では、ブラッシングは「3・3・3(1日3回、食後3分以内に、3分間磨く)」でした。

平成の中頃、「食後すぐに歯を磨くと、食事中に表層脱灰されたエナメル質を傷つけるため、唾液による再石灰化で表層脱灰が修復される時間を置いたほうがいい」とされていました。これはもともと酸蝕症に関する話だったにもかかわらず、報道のされ方が誤ったまま「食後30分以内のブラッシングは避けるべきである」という考えが広まってしまいました。う蝕予防のブラッシングの目的は、酸を産生する細菌のエサとなる発酵性糖質を取り除いて、酸を出させないようにすることです。「食後すぐ」が正しいブラッシングです。

鹿児島 歯医者 ブラッシングは食後すぐがいい?

☆ブラッシング後に口はすすがなくてもいい?

手や顔を洗ったら、よくすすぐのはあたりまえです。ブラッシングだって一緒です。よくうがいして歯磨剤は口腔内に残さないのがあたりまえでした。今の常識では、歯磨剤に含まれたフッ化物の効果を最大限に発揮させるため、歯面のフッ化物が流れ落ちないように、スウェーデンのイエテボリ大学ではブラッシング後のすすぎは行わないことを推奨しています。ブラッシング後は歯磨剤の泡を吐き出すだけで、水ですすぎはしない。日本でもその方法がよいとされています。すすがないと気持ち悪いという人には、少量の水で1回だけのすすぎを日本歯科医師会は勧めています。

鹿児島 歯医者 ブラッシング後に口はすすがなくてもいい?

☆キシリトールはう蝕の原因とならない糖であるが、う蝕予防効果は証明されていない!

キシリトールはう蝕予防に効果があると考えられていました。その理由として、唾液分泌促進、再石灰化促進、プラーク中の中和促進、ミュータンス菌の代謝の阻害などのキシリトールの作用が挙げられます。2015年に、医療研究のエビデンスを評価するコクランがキシリトールのう蝕予防・修復効果について検証した結果、「う蝕予防に効果があるとするエビデンスは十分とは言えない」と判定しました。さらに、「キシリトール含有食品はう蝕予防を目的として広く利用されているが、その予防効果は他の糖アルコールと同様に『う蝕の原因にならない甘味料』であり、現段階では、それ以上のう蝕予防効果は不明である」とされています。

鹿児島 歯医者 キシリトールはう蝕の原因とならない糖であるが、う蝕予防効果は証明されていない!

☆日本人は砂糖をあまり摂らないのにう蝕が多い!

砂糖消費量とう蝕発生に正の相関が認められたため、砂糖はう蝕の元凶と考えられ、砂糖摂取の制限がう蝕予防の常識でした。砂糖消費量とう蝕歯の数を5か国で比較すると、砂糖消費量がもっとも少ない日本の子どもでもっともう蝕が多い傾向にあるという結果でした。この理由として、日本人のフッ化物使用頻度が少ないことが挙げられています。また、「だらだら食べ」も原因と考えられています。海外では、決められた時間にたくさん甘いものを食べるデザートの文化があります。一方、日本ではいつでもスナック菓子などを食べてしまう「だらだら食べ」が多くみられます。

鹿児島 歯医者 日本人は砂糖をあまり摂らないのにう蝕が多い!

☆ミュータンス連鎖球菌は微小脳出血を起こす!

昭和の初期にはすでに歯性病巣感染という現象が知られていました。う蝕が進んで根尖病巣ができると、病巣からう蝕原因菌を含む多数の口腔細菌種が血流に乗り、全身の臓器に運ばれるのが原因と考えられていました。歯性病巣感染の詳細なメカニズムに関する研究は昭和の頃からあまり進んでいません。しかし、ミュータンス連鎖球菌と心内膜炎や微小脳内出血との密接な関係がはっきりしてきました。すべてのミュータンス連鎖球菌ではなく、血管内のコラーゲンと結合することができるコラーゲン結合性タンパク質をもつcnm陽性ミュータンス連鎖球菌は口腔内の傷や、根尖病巣から毛細血管に侵入し、心内膜や脳血管までたどり着いて血管壁を傷つけ発症を促すことがわかっています。日本人の5人に1人がcnm陽性ミュータンス連鎖球菌を保有しているそうです。

鹿児島 歯医者 ミュータンス連鎖球菌は微小脳出血を起こす!

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