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昭和と違う!?う蝕の病因!!③

★う蝕の治療は削って詰めるだけではなく、初期う蝕は再石灰化によってもとに戻すことができます。

昔はう蝕の穴は削って詰めるのが常識でした。脱灰歯質が再石灰化する可能性があることは知られていたものの、治療法として導入はされていませんでした。しかし、20世紀末になり歯の寿命は削れば削るほど短くなることが明らかになり、MI治療(MIとはminimal intervention:最小の介入、できるだけ歯を削らないこと)が始まりました。初期う蝕の脱灰病巣は、適切なブラッシングとフッ化物の使用により再石灰化させることができること、レジンの接着力の向上もあって、健全な歯質はできるだけ削らないう蝕治療が導入されました。

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★歯を黒くするサホライドは根面う蝕への効果が見直されています。

大阪大学歯学部の山賀礼一教授が江戸時代のお歯黒にヒントを得て、1966年にサホライドを開発しました。むし歯の洪水の時代、乳歯う蝕にはサホライドが多く使用されていました。一方、サホライド塗布によって歯が黒くなるため、永久歯に用いられることは少なかったのです。今では、乳歯う蝕が激減したため、歯冠う蝕にサホライドを用いる頻度も激減しました。一方、根面う蝕が増加したため、根面う蝕予防あるいは進行抑制、また知覚過敏抑制にサホライドしようが推奨されています。

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★う蝕になる人の数は、成人では減っていない。

1970年代をピークに、「むし歯の洪水」と呼ばれる時期がありました。1980年代に入ってから小学生の一人当たりのう蝕の数は減少しました。平成になってもその傾向が続いたので、「う蝕は減った」という印象が根付きました。令和の時代に入っても、未成年のう蝕経験者は確実に減少し続けています。しかし、35歳以降のう蝕経験者の数はあまり減っていません。この年代が未成年であった時期のう蝕の減少が限定的であったため、この世代以降のう蝕が減っていないのか、あるいはう蝕は減ったのではなく、発症年齢が高くなったと考えることができます。また、高齢になっても多くの歯が残るようになったため、高齢者のう蝕が増えました(特に根面う蝕が増えています)。

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★将来のう蝕発生リスクは予想できます。

昭和の時代はう蝕活動性試験として、プラークの酸産生能を測る方法(Cariostat法)と唾液中のう蝕原因菌数を調べる方法が考察されました。やがて、唾液の質なども評価項目に加えたカリエスリスクレーダーチャートが開発されました。しかし、またう蝕発生予測確度は高める余地がありました。今では、う蝕発生予測確度を高めた評価法が世界中で開発されています。

世界のカリエスリスク分類&マネジメント法

・CAMBRA(アメリカカルフォルニア大学サンフランシスコ)  CAT(アメリカ小児歯科学会) NUS-CRA(シンガポール国立大学)

・Cariogram(スウェーデン マルメ大学) CRASP(日本 日本ヘルスケア歯科学会) ICCMS(イギリス キングスカレッジロンドン)

・PreViser(イギリス バーミンガム大学ベンチャー企業OHI)

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★もっとも効果的なう蝕予防法はフッ化物の利用が重要

う蝕はプラーク細菌が作るので、う蝕予防にはプラークを除去するブラッシングが一番効果的だと考えられていましたが、科学的根拠はあいまいでした。本当にブラッシングがもっとも効果的なのか、ブラッシングのう蝕予防効果について多くの国で検討された結果、ほとんどの研究でブラッシングのう蝕効果がもっとも高いとは実証できませんでした。一方、フッ化物の利用と小窩裂溝シーラントにはう蝕予防効果が認められ、次いで食事のコントロール(砂糖摂取制限など)の効果も示されました。ブラッシングに限界がある理由は簡単です。う蝕の好発部位は小窩裂溝と隣接面、そして充填物辺縁ですが、このような場所の開口部は歯ブラシの毛先1本より狭いため、歯ブラシが中まで届かないからです。

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むし歯治療についての、詳しい対応方法等は、「虫歯治療の詳細・流れページ」

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