歯周病を治療すると糖尿病もよくなる
歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞に次いで、糖尿病の第6番の合併症といわれ、糖尿病が歯周病を引き起こすことは、よく知られていました。さらに、最近では、歯周病を改善すると、糖尿病の状態も良くなるという画期的なデータも発表されています。
歯周病が糖尿病を引き起こしたり、悪化させることも!?
糖尿病の人は、免疫力が低下して、歯ぐきの炎症が起こりやすなるため、糖尿病が歯周病をもたらし、悪化させるといわれています。さらに、歯周病がひどくなると、炎症によって出てくる物質TNF-a(炎症サイトカイン・生理活性物質)がインスリンの血糖値をコントロールする働きを防げて、糖尿病の状態を悪くすると言われています。
※TNF-a
炎症サイトカインの一つで、もともと腫瘍を壊死させる働きがあるサイトカインとして発見された。TNF-aが増えすぎると、インスリンの働きを妨げるといわれている。
※炎症サイトカインとは
サイトカインとは、細胞からでてくるタンパクで、それに対する受容体をもつ細胞に働きかけ、細胞を増やしたり、機能させたりする。炎症によって出てくるサイトカインを炎症サイトカインという。
※インスリン
インスリンは、すい臓で分泌されるホルモン。血糖をコントロールする。
歯周病が糖尿病を引き起こすメカニズム
◉歯周病による慢性的な炎症が糖尿病を悪化させるという考え方が発表されています。
・歯ぐきの炎症によってTNF-aがでてくる
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・歯周病がひどくなり、炎症が続くとTNF-aが増え、血液中に流れ込み、CRP値※が上昇する
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・血液中にTNF-aが増えすぎると、インスリンの働きが妨げられる
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・高血糖に
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・糖尿病
※CRP値とは、炎症パラメータ(炎症の強さと長さを判断する指標)。CRP値の上昇は、肝臓の働きを弱め、糖代謝にも悪影響を及ぼす。
糖尿病を治すためには!?
*糖尿病は血糖値が高い状態が続いて起こる。ひどくなると、合併症をもたらして歯周病もその一つです。
治療の目標:血糖値をさげる、合併症を防ぐ
・ギムネマ酸『血糖値を上昇を抑制する』
◎ギムネマ酸が糖尿病によいわけは?
ギムネマ酸はインド原産のつる性の多年草、ギムネマ・シルベスタに含まれる成分で、腸管から糖分が吸収されるのを抑制し、血糖値が上昇するのを防ぎます。
◎上手に摂取するには?
ギムネマ・シルベスタの葉を乾燥させて焙煎したギムネマ茶は湯を注いで浸出液を飲みます。毎日取ると効果的です。
・EPA(エイコサペンタン酸)『合併症を解消・予防する』
◎EPAが糖尿病によいわけは
EPAは血栓を溶解し、血管を拡張します。
◎上手に摂取するには?
EPAは魚の脂肪に多く含まれるので、エネルギー量を考慮しながら、脂肪の多い魚を務めて食べるようにします。揚げ物や焼き物はせっかくの脂肪が流出するので不適当です。
・タウリン(血糖値を下げる)
◎タウリンが糖尿病によいわけは?
タウリンには、血圧やコレステロールの低下、肝機能や心機能の強化などの作用の他、膵臓からインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げる効果が期待できます。
◎上手に摂取するには?
タウリンはアミノ酸ですが、牛、豚、鶏などの肉よりも貝類、いか、たこなどの魚介類に多く含まれます。
・食物繊維(糖質、脂質の吸収をおくらせる)
◎食物繊維が糖尿病によいわけは?
食物繊維は糖質や脂質の吸収をおくらせ、血糖値の急激な上昇を抑えます。
◎上手に摂取するには?
白米のご飯を玄米に、パンをライ麦パンや胚芽パン、コーンブレッドにかえると、かなりの食物繊維が取れる。
・r-リノレン酸(血糖値を下げ、合併症を防ぐ)
◎リノレン酸が糖尿病によいわけは?
r-リノレン酸は体内で、プロスタグランジンという生体調節機能をもつホルモンの材料になります。血圧・血糖値・コレステロール値の低下・血管拡張などの作用があります。
◎上手に摂取するには
r-リノレン酸は、リノール酸が体内で変換されてできるので、動物性脂質のかわりにリノール酸の多い食物油を使用しましょう。