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歯はすり減るのですか?

なぜ歯はすり減るのですか?

食事の時などに歯で食べ物をかんだり、すりつぶしたりするために起こります。これを咬耗と言います。

咬耗しやすい食材は、俗に硬い物です。例えば、硬い煎餅や、おかき、また、最近、多いのがピーナッツ類です。スーパーマーケットで良く、ピーナッツ類は多くの種類が売られております。そのために、つい購入しやすいのでしょう。本来、人間は、硬い物を噛みたいという欲望をもっております。極端な例ですが、高齢者で全く歯を喪失している方でも、食事ができなくなり、生命維持が困難になる方はおりません。歯がなくても、食材を選び、柔らかい物(ヨーグルトや、バナナなど)だけを食べれば、お腹は満たす事はできているようです。しかし、毎日、柔らかい物ばかりを食べる事では、欲求不満が溜まるのでしょうか?噛みたい言う動物的欲求があるようです。入れ歯を作ってほしいと言われます。

咬耗は普通に起こる現象で、中高年になるころには、誰の歯でも、ある程度まですり減ります。しかしその程度がひどいと口の中にさまざまな問題を引き起こします。虫歯の治療などで銀歯などの人工の歯が入っていると、自分の歯とのすり減りに微妙な差が出てきます。

その結果、

かみ合わせが変わって、それぞれの歯にかかる噛む力(咬合力)のバランスが崩れてしまい、顎関節症を引き起こすこともあります。また、人工歯の破折や歯根破折、それだけにとどまらず、歯そのものをだめにすることもあります。咬耗の程度は、歯の種類や質、歯の出てくる位置(萌出部位)、かみ合わせ(対合関係)、噛み癖(そしゃく形態)。かむ力(咬合力)、生活習慣や食生活、年齢、性別、口腔習癖(歯ぎしり)、心因的問題など、さまざまな因子が関与していて、かなり、個人差があります。お口の状態を長期に良好に保つには、治療中、治療終了後、そして定期的なメンテナンスに移行してからも、かみ合わせの調整をしていくことが大切です。

処置は、

軽症な咬耗な場合とは、かみ合わせの面にエナメル質が残っている状況です。処置は、咬合調整と言いまして、全体のバランスを取るために、アンバランスな部位の歯をわずかに削る治療です。削る量は、エナメル質内の0.5㎜ほどが目安です。象牙質が露出しない範囲内です。その以上になると虫歯になる可能性があります。

重症な場合とは、かみ合わせのエナメル質の部位がほとんど無い場合です。この場合は、萌出した頃の元の歯の形に、人工的なもので修復します。人工的なものとは、主に、になります。技工士さんと相談して、咬耗が激しい部位を解剖学的な形態を考慮してを作ってもらいます。この場合は、型どりやかみ合わせを取り、咬合器というご本人のかみ合わせを再現できる機械を使用します。

他の治療方法;歯ぎしりや顎関節には、プラスチック製のマウスピースを使用します。

交通アクセス

住所:〒890-0055 鹿児島県鹿児島市上荒田町20-10


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