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「骨粗しょう症から来るあごの骨の病気」

「骨粗しょう症」とは骨の密度が低下し(骨がもろい)骨折しやすい状態を指します。

加齢にともなって誰にでも起きるものです。特に閉経後の女性に多い傾向があります

鹿児島 歯医者 骨粗しょう症

骨粗しょう症を予防するには、栄養や運動などが大事ですが、加齢にともなって遅かれ早かれだれもが骨粗しょう症になるものです。

進行した骨粗しょう症患者さんでは、治療薬で骨折を防ぐことが、とても重要になります。

骨粗しょう症を防ぐ薬であるBP製剤ビスフォスフォネート製剤)が有名です。この薬は、脆くなった骨を硬くする作用があります。

その結果、骨密度は挙げて、骨折のリスクを減らし、寝たきりになるのを防止します。整形外科や内科でよく、処方されております。

副作用として、顎の場合、血流が乏しくなります。

血流が乏しくなるのは、ビスフォスフォネート剤の効果で、骨を構成するカルシウムとリンが顎に集積しやすくなります。

その結果、骨の密度が上がり、硬くなります。その反面、骨内部の血流量は、相対的に減少します。

本来、血液の中には白血球があります。免疫防御する細胞です。血流が乏しくなると相対的にこの白血球が減少して、細菌感染をしやすくなります。

その状態で、何等かの外傷や、感染によって骨に炎症が起きて、「骨髄炎、さらに進行して骨の一部が死んでしまう状態を「骨壊死」になる危険があります。

薬剤関連顎骨壊死は、文字どおり薬が関連したあごの骨の壊死です。

 

顎骨壊死を発症すると、痛みや歯ぐきの腫れが生じるほか、顎の骨が歯ぐきから露出したり、顔の皮膚から膿が出てきたりすることもあります。ですので骨粗しょう症の治療をしながら顎骨壊死を防ぐことが重要です。

顎骨壊死を防止するには歯科医院を受診して、口腔ケアを周期的に受ける事が重要です。

人のお口の中には、つねに多数の常在菌が存在します。

清潔に保たなければ、虫歯や歯周病が進行してしまいます。進行することによって、細菌感染が骨にまで及び薬の影響もあって顎骨壊死が発症すると考えられております。

口腔ケアを行うと、常在菌を中の病原菌が減少し歯肉や顎骨への感染が激減します。

また、昔は、虫歯や歯周病から骨髄炎や骨壊死を起こすことがありました。抗生剤の登場によって骨壊死にまでいたることは、稀となりました。

現在、抜歯はリスク”ゼロ”という訳ではありません。しかし、抜歯によって顎骨壊死が起きるというのではなく、「抜歯を必要とするような細菌感染で起こる歯周病や根尖病変(歯の根の病気)等の存在が顎骨壊死につながる」という考え方に変化しました。そのために歯科治療でお口の環境を良好に整え、それを維持するためのご自身のケアと、定期的な口腔ケア(メンテナンス)で専門家の指導を受けることが重要です。

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住所:〒890-0055 鹿児島県鹿児島市上荒田町20-10


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