乳幼児期からの生活習慣が大切な事はご存知ですか?
1歳6か月児健診、3歳児健診は母子保健法第十二条に定められた診査です。
健診とは、健康診査(断)の略語です。
これらの健診で歯科医師は、
生えている乳歯の種類、数、むし歯の状態の確認、治療の必要性の判断に加えて、歯の汚れやかみ合わせの状態、その他の異常の有無をしらべて指導します。
その他の異常では、唇、 舌の異常や、小帯の位置の異常なども診ていきます。
お口の手入れについては、成長に応じた指導を行います。食生活も関連しますので、その点もよく診てゆきます。
例えば、どのような、飲み物を与えているのかです。お茶やジュース等です。摂取回数も重要になります。
1歳6か月児健診については、
1歳6か月のころは離乳が終わり、乳歯が生えそろい、かみ合わせが出来上がります。いずれも乳歯がむし歯になりやすいかどうか分かる極めて重要な時期です。
最近は、お母様、お父様は、お口の事に熱心な方も多いです。しかるに、この1歳6か月児健診でむし歯ができているお子さんは、意外と少ないです。
しかし、
お口の中を診ると、食生活や生活のリズムとかが乱れているかの有無により、生活習慣の状況やこれから先の口腔内の変化について予測できます。
3歳児健診については、
この時期のむし歯については、
意外と乳歯のむし歯が無いお子さんが、3歳児健診でむし歯ができている事が多い傾向です。
特に、奥の乳歯の歯の間から、むし歯が出来ております。歯と歯との間、むし歯が出来て、穴が空いている状態をよく見かけます。
痛みの有無に関わず、神経に届くようなむし歯なっていることが多いです。
かみ合わせの不具合つまり、不正咬合です。
- 不良習癖が原因になっていることが多いです。
- 特に指吸いが多いです。
- アレルギー性鼻炎でも口呼吸になり、口の中の歯と舌と頬のバランスが崩れて起こります。
前歯が出っ歯になって、奥歯だけが噛んで、前歯は噛んでいない状態です。
開咬と呼びます。
本来、食材を摂取する折に、前歯でしっかり噛みちぎり、奥歯でかみ砕きます。
それが上手くいきません。食材を奥歯だけで噛みちぎりとかみ砕く事により、頬や舌との連動がうまくいかなくなります。
不正咬合ない事が、スムーズな食事ができる必須条件です。
乳幼児健診は、育児を見直すチャンスです。
おやつや飲み物の与え方、歯の磨き方、親と子のかかわり方、家庭内の環境などをもう一度見直してみてください。
幼稚園や保育園に行くまでに、基本的な生活習慣を身に付けさせる事が大切です。
「永久歯が生えたら頑張ります」と話す親もいますが、生活習慣は急に変えられません。
歯科医院では、乳幼児健診以外でも、個人を対象に成長に合わせて、相談を受け付けています。
親子で健診を受けてみませんか。