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骨粗しょう症の方は歯科受診が大切です

歯科の治療で注意したい全身の病気の1つが「骨粗しょう症」です。その治療薬の影響で、「顎骨壊死」というトラブルがまれに起こります。近年、顎骨壊死を防ぐために、お口の状態を健康に保つことの重要性がわかってきました。さらに今年、専門学会が「骨粗しょう症を治療するすべての方に、原則、歯科受診が求められる」といった内容の文書をだしました。そこで、骨粗しょう症の方の歯科受診についてまとめます。

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症とは、骨の密度が低下してもろくなり、骨折しやすい状態を指します。(骨密度が減少して、まるでスが入ったように粗くなった状態)加齢にともなって誰にでも起きるもので、特に閉経後の女性に多いです。ちょっとした刺激で骨折し、一度骨折すると他の部位に連鎖しやすい特徴があります。よくあるのが背骨の骨折が先行し、大腿骨頚部に骨折を生じたケースで、骨折が治っても反対側にまた起こり、寝たきりになる可能性が高まります。加えて、寿命が短くなるという調査もあります。そのため骨粗しょう症の方では、栄養、運動とともに治療薬で骨折を防ぐことがとても重要です。鹿児島 歯医者 骨粗しょう症とは?

栄養日本人に不足しがちな栄養素である、カルシウムを積極的にとるようにしましょう。タンパク質は過剰にとると、尿中へのカルシウムの排泄が高まり、不足するとカルシウムの吸収が悪くなるので、過不足なくとりましょう。また、カルシウムの吸収をよくするビタミンDをとることも大事で、食品からとるほか、太陽に適度に当たることも大切です。食物繊維やリンはいずれも体に必要な栄養成分ですが、過剰にとるとカルシウムの吸収を悪くするので、過剰な摂取は控えるようにしましょう。大豆の成分であるイソフラボンも骨を強くします。特に、女性は閉経後、女性ホルモンの分泌が減り、カルシウムが骨から抜けやすくなります。そこで、骨粗しょう症の予防・改善に効果が期待されているのが、イソフラボンという大豆の成分です。女性ホルモン様の作用が認められ、イソフラボンの摂取量が多いほど骨密度が高いという研究データもあります。イソフラボンを含む大豆加工品のみそや納豆は、骨へのカルシウムの沈着にはたらくビタミンKも含んでいるので、おおいに利用しましょう。鹿児島 歯医者 骨へのカルシウムの沈着

運動運動不足も骨密度を低下させ、骨粗しょう症を招く一因になります。若いうちは骨に衝撃の加わる運動が効果的ですが、中高年には、激しい運動よりウォーキングがおすすめです。適度な運動を続けることで、低下した骨密度を増加させることも可能です。鹿児島 歯医者 骨粗しょう症

骨粗しょう症患者さんに注意してほしい薬剤関連顎骨壊死

骨粗しょう症の治療薬のうち、「ビスホスホネート製剤」と「デノスマブ製剤」は、ごくまれに「薬剤関連顎骨壊死」という病気を引き起こすことがあります。薬剤関連顎骨壊死とは、文字通り薬が関連したあごの骨の病気です。顎骨壊死を発症すると、歯ぐきの腫れや痛みが生じるほか、あごの骨が歯ぐきから露出したり、顔の皮膚から膿が出てきたりすることもあります。とはいえ、骨粗しょう症の方は骨折を防ぐことがもっとも大事ですので、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。鹿児島 歯医者 薬剤関連顎骨壊死

薬剤関連顎骨壊死を予防するには

「ビスホスホネート製剤」と「デノスマブ製剤」が関連した骨の病気は、あごの骨だけに起こります。つまりお口の中の状態が影響しており、このことから薬剤関連顎骨壊死を防ぐために、①歯科治療で、口腔内の状態を改善する、②日々のセルフケアで良好な口腔内の環境を維持する、③定期的に歯科を受診する、以上の3つがポイントとなります。歯科を受診するにあたって、薬剤関連顎骨壊死のリスクがあるかを把握したいため、服用薬だけでなく、注射薬や点滴薬の情報を歯医者さんに詳しく伝えるようにしてください。鹿児島 歯医者 薬剤関連顎骨壊死を予防

交通アクセス

住所:〒890-0055 鹿児島県鹿児島市上荒田町20-10


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