口内炎に良い栄養成分てどんなものがあるの?
口内炎に良い食事のポイントをお伝えしておきます。
※偏りのない食事を心がける
原因はさまざまですが、過労など体調をくずしたときに出るのが口内炎です。誘因として食事が関与していると考えられています。消化のよい栄養のある食事を過不足なく、規則正しくとることが大切です。そのためには多種類の食品を偏りなく取りましょう。
※刺激のある料理は避ける
熱すぎるもの、冷たすぎるもの、酸っぱい、辛い、濃い味のものは刺激が強く、口の中の炎症にはよくありません。調理に気をつけ、薄味にしましょう。
※ビタミン類が不足しないように
口の中の構成成分として、また、口内菌に対する抵抗力をつけるため欠かせません。
※タバコは控えめに
喫煙は口内炎の危険因子です。炎症の強いときは禁煙しましょう。
口内炎に良い栄養成分は、ビタミンです。まずは、ビタミンB群(不足すると口内炎ができやすくなる)です。
〇ビタミンB群が口内炎によいわけは?
B群、とりわけビタミンB2・B6・ナイアシンが不足すると、粘膜に異常が生じることが明らかで、口の中の粘膜が切れ、強い痛みをともなう口内炎になりやすくなります。また、B群はエネルギーの供給にはたらく元気の素。過労時に発生しやすい口内炎の予防にもつながります。
〇上手に摂取するには?
B群はとりだめできないので、毎日補給しましょう。おすすめは胚芽米や小麦全粒粉を使ったパンなどで、主食を未精白のものにかえるとかなりの量が補給できます。副食はレバー、牛乳、豚肉、鶏肉、卵、大豆などを組み合わせると、B群の豊富な献立となります。
次にビタミンA群(口の中の粘膜を正常に保つ)
〇ビタミンA群が口内炎によいわけは?
ビタミンAが不足すると、粘膜が乾き、傷つきやすくなることが知られています。また、Aには細菌感染への抵抗力を増大させる作用もあり、口内炎を改善するとともに予防もします。
〇上手に摂取するには?
吸収がよいのはレチノールを含む動物性食品(レバーなど)で、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは油と一緒に取ると、吸収率がぐんとアップします。なおレチノールには、とりすぎると頭痛や吐き気などの過剰症が出る心配がありますが、食品からとる分にはまず問題ないと言ってよいでしょう。
更に、ビタミンE(痛みの軽減に有効)
〇ビタミンEがヘルペス性口内炎によいわけは?
患部にビタミンEを塗布することにより、痛みがすぐに軽減され、病巣部の陥没が続いて起こったという臨床報告があります。また、Eのストレス疲労をやわらげる作用も、口内炎の改善と予防に一役買っていると考えられます。
〇上手に摂取するには?
ビタミンEは植物性食品だけでなく、動物性食品にも広く含まれており、通常の食事をとっていれば欠乏症はほとんどみられません。ただし、Eを多く含むナッツ類や植物油は酸化しやすいので早めに使い切りましょう。また、ビタミンCやβ-カロテンを多く含む食品と一緒に取ると、お互いの相乗効果でより効率的になります。