噛むことの大切さ
よく噛むことは全身を活性化するのに、とても役立っています。
卑弥呼の歯がいーぜ
噛むことの効用を表す”卑弥呼の歯がいーぜ”という標語があります。
ひ 肥満防止
み 味覚の発達
こ 言葉の発音がよくなる
の 脳の発達
は 歯の病気予防
が がんの予防
い 胃腸の働きを促進
ぜ 全身の体力向上
肥満防止
よく噛んで食べることで満腹感が得られやすくなります。
また、よく噛んでゆっくり食べることで、食欲が抑えられたり、薄味で満足感が得られたりします。
味覚の発達
よく噛むと素材の形や味を感じることができ味覚の発達につながります。
言葉の発音がよくなる
よく噛むことで咀嚼筋や舌、顎の発達がよくなり、滑舌がよくなる効果が期待できます。
脳の発達
よく噛むことは、脳の血流量を増やし、脳細胞の働きを活性化させます。それにより記憶力や集中力の向上につながります。
歯の病気予防
よく噛むことで唾液の分泌量が増え、唾液の作用により虫歯や歯周病の予防につながります。
がんの予防
唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素は、食品の発がん性を抑える働きがあります。
胃腸の働きを促進
細かく噛み砕くことや、唾液の消化酵素の働きにより、胃腸での消化吸収を助けます。
全身の体力向上
栄養素を十分に吸収できることで体力が向上し、噛みしめることで全身に力を入れることができます。
噛む回数を増やす工夫
三世紀半ば頃、卑弥呼の時代には1食あたり約4000回噛んでいたといわれますが、現代では約600回と明らかに減っています。
要因としては、食品の生産加工技術の発達により、よく噛まずに食べられる食品が増えたこと、また食事にかける時間が短くなったことが挙げられます。調理や食事の仕方を工夫することで噛む回数を増やしましょう。
調理の工夫
硬い食材を取り入れる
食物繊維の多い根菜やきのこ、海藻、弾力のあるイカやタコ、こんにゃくなど噛み応えのある食材を選びましょう。
大きく切る
薄切りやみじん切りより、乱切りや厚めに切りましょう。
加熱しすぎない
生や、少し硬めの状態まで火を通すことで、自然と噛む回数が増えます。
食事の工夫
一口を少なめにする
口いっぱいに詰め込まず、一口に入れる量を少なめにしてよく噛みましょう。
ながら食べをしない
食事の際に別の行為を行うと、食に意識が向かないため噛む回数が減ります。
噛む力
入れ歯は健康な歯と比べると、噛む力が50%以下に減ります。よく噛んでQOL(生活の質)を維持、向上させるために、毎日のブラッシングや定期的なメンテナンスで健康な歯を維持しましょう。