予防プログラムを通して
当院で行われてる予防プログラムをご存知でしょうか。
ホームページでも軽くご紹介させていただき、また初診でお越しいただいた方にもご説明をさせていただいております。
具体的には、虫歯や歯周病を治療するだけではなく、その病気を予防する処置で、希望された方には必ず4回行います。
そして、初期費用のうち1500円が材料費になりますが、その材料は新しいハブラシ、染色剤、フラップミラー、フッ素ジェルの4点セットになっております。
1.染色剤
皆さんはお口の中を染める染色剤をご存知でしょうか。
染色剤を歯全体におつけして、2、3回うがいをしたら落ちるところと落ちないところがありますが、落ちないとこ はどのようなところと想像しますか。
上の写真のように染色剤が残ってるところは、磨き残しにより、お口の中の菌が残ってしまってるところです。
なので、染色することでどこにハブラシが当たり切れてないかを確認することができます。
食後のブラッシングをした後に染色をして、磨き残しの場所を確認した方が、いつもどの辺りが磨けてないのか自覚することができて効率的なです。
そして染色する際は、綿棒を使って歯と歯茎の境目を中心に塗布してください。
⁂ 洋服や床についてしまうと落とせなくなるので、必ず洗面台で活用しましょう。
⁂ 皮膚につかないように指でしっかり頬や唇の粘膜を排除しながら塗布してください。
2.フラップミラー
当院では、上の写真のミラーを診療でも使用してますが、予防プログラムをでは患者様方にも提供させていただいております。
歯の裏側まで幅広く見ることができます。
しかし、ミラーが大きいので使い慣れない方は、お口の中に傷をつけてしまったり、ミラーを挿入しようと口を大きく開けることで顎関節症を引き起こす心配が出てきます。
なので、最初は特に慎重に、ミラーを立てたまま挿入せず横に寝かせたまま挿入し、ある程度口腔内に入ってから角度を少しずつ傾けて歯の裏側を見ていかれた方が安全です。
* 予防プログラムの1回目ではこれらのグッズをお渡しする前に、フラップミラーも染色液も必ず実践の元で扱いを 説明いたします。
3.歯ブラシ
当院で予防プログラムを受けられる方々には、新しい歯ブラシもお渡ししてます。
診療でも歯の染色をさせていただき、そのデータをもとに今後どのような歯ブラシがご本人様にふさわしいか考えた上で、以前ブログでご紹介させていただいたバトラーや、ルシェロ等の歯ブラシをお渡ししております。
どちらの歯ブラシも、番号によって毛先の硬さやヘッドの大きさが異なりますが、奥歯に届きやすく歯の表面の歯垢を落としやすいように、毛先が少し硬めで毛束が横3列縦7列の歯ブラシをお渡ししてます。
ただ、1回目では刷掃指導を行いません。
差し上げた歯ブラシと染色剤とフラップミラーでご自分なりにご自宅で練習して頂き、2回目のプログラムでどこが磨き難く、磨き残しが出やすいかをうかがい、それをもとに刷掃指導を進めます。
4.フッ素ジェル
加えてフッ素ジェルもお渡ししますが、皆さんがよく勘違いをしやすいのが、フッ素ジェルを歯磨き粉として使用してよいのかという質問です。
フッ素は使い過ぎによるエナメル質形成不全や体調不良のリスクを伴うため、歯磨き粉として使用するのは大変危険です。
それに、フッ素はあくまで虫歯を予防するための歯の抗菌剤であり、殺菌剤は含まれていません。
歯磨き粉とフッ素は別用途でお考え下さい。
1カ月おきの活用がお勧めです。歯ブラシに少量取っていただき、歯全体に馴染ませ、必ず30分はうがいや飲食を控えてください。
* フッ素と歯ブラシについては、以前ブログで詳しく投稿しておりますので、是非ご参照ください。