キシリトールについて①
キシリトールとは?
キシリトールは天然素材の甘味料です。カシやシラカバなどの樹木からとれる成分(キシラン・ヘミセルロース)が原料になります。
キシリトールはいちごやラズベリー、ほうれん草、レタスなどの果物や野菜にも含まれています。しかし、これらを食べても残念ながら歯に効果はありません。果物や野菜からキシリトールを摂取するためには、たくさんの量をとる必要があるのです。
果物や野菜に含まれるキシリトールの量
いちご:362mg イエロープラム:935mg ラズベリー:268mg ほうれん草:107mg レタス:131mg ナス:180mg
※乾燥した状態100gに含まれている量
キシリトールの特徴
①お口の中がスーッとする爽やかな甘さ。
スーッとする清涼感はキシリトールに熱を奪う性質があるからです。また、砂糖の主成分であるショ糖と同じ甘さですがカロリーはショ糖の約75%です。
②安心・安全で虫歯になりにくい。
キシリトールはかつて、炭水化物として点滴に使用されていました。1997年には厚生労働省から食品添加物として認可されたので安心・安全は保障済みです。また、「1日摂取許容量は特定せず」と評価されているため摂取量の上限はありません。(1日摂取許容量:生涯にわたって毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる1日あたりの量)
しかし、キシリトールを一度に多量摂取すると一時的にお腹がゆるくなる症状がでる事があります。これは、キシリトールのような糖アルコールは小腸で消化・吸収がされにくいためです。キシリトールガム1粒でゆるくなる方もいれば、10粒でもゆるくならない方もいます。心配であれば、まずは1日1粒から摂取するようにしましょう。
③血糖値が上昇しにくい。
血糖値とは血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度のことです。血糖値が病的に高い状態が糖尿病で、糖尿病があるとさまざまな症状が起こってしまいます。キシリトールはインスリン(高くなった血糖値を調整してくれる唯一のホルモン)の介在を必要とせず細胞内に取り込まれるため血糖値は上昇しにくくなります。そのため糖尿病の方が食べても安心なので糖尿病の方の食事の甘味料として長年使われております。
④虫歯になりにくい。
キシリトールは糖アルコールのひとつになります。糖アルコールは甘みのあるものが多く甘味料として使用されていて、虫歯になりにくいという特徴があります。なかでもキシリトールは、虫歯予防と虫歯菌の感染を防ぐのに非常に有効です。