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小児の精神的発達とは!?

小児の精神的発達として、運動機能の発達、摂食機能の発達、言語の発達、情動の発達があります。

運動機能の発達

生後1年頃までに起立や歩行といった粗大な運動が発達し、そのあと次第に微細な分化した運動が発達していきます。

⑴粗大な運動の発達

だいたい首のすわりが3~4ヵ月、おすわりが6~7ヵ月、つかまり立ちが10ヵ月、ひとり立ちが12ヵ月、ひとり歩きが15ヵ月、片足立ちが3歳と言われています。粗大な運動の発達は脳の発達と関係しています。

鹿児島 歯医者 小児歯科 運動機能の発達

⑵微細な動の運発達

だいたい物のつかみはじめが3ヵ月ごろ、指先を使って物をつかむのが9ヵ月、スプーンを使いコップで飲むのが1歳半ごろ、箸を使い食事をするのは3~4歳ごろと言われています。

摂食機能の発達

摂食機能には、哺乳のための吸啜、食物を口にくわえとる捕食、食物を切断・粉砕・臼磨する咀嚼、咀嚼した食物を食道へ送る嚥下などの機能が含まれています。

⑴哺乳運動

生後約2,3ヵ月までの乳児の哺乳運動は、ほとんど反射運動によるもので、一部はすでに胎児期にもみられます。哺乳に関係する反射には、①探索反射(追いかけ反射)…乳頭、その他の物体が口の周囲に接すると、その方向に顔を向け開口する、②口唇(捕捉)反射…乳頭などを口腔に保持しようとする、③吸啜反射…連続して乳を吸う、④嚥下反射…乳汁を飲み込むなどがあります。これらの原始反射は5,6ヵ月ごろに消退していきます。

⑵咀嚼運動

哺乳反射が消退したあと、顎や口腔系の器官が徐々に成熟し、食物による刺激経験を通して咀嚼機能を学習・獲得していきます。咀嚼の発達にとって重要な時期は、離乳期です。現在の離乳の進め方の基本的な考え方は、乳児の咀嚼能力の発達段階に応じた食べやすい軟らかさや大きさに調理した食物を与えることを主眼としています。また、咀嚼の発達にとって、食物の軟らかさや大きさなどの感覚を受ける歯根膜受容器が働くための歯の萌出は重要です。そこで、歯の萌出状態に応じた軟らかさや大きさの食物を与えることが必要です。このように咀嚼機能に関連する中枢や末梢神経の成熟に見合った食物をとり、学習することによってさらに咀嚼機能は発達します。

⑶嚥下運動

口腔内に摂取し食べ物を咽頭および食道を経て胃の中に送り込むことを嚥下といいます。嚥下は口腔相、咽頭相、食道相からなります。口腔相は随意的に行われ、食塊を口腔から咽頭腔へ押しやる時期です。また、咽頭相は食塊が咽頭腔から食堂へ運ばれる時期で反射によって行われます。

鹿児島 歯医者 小児歯科 摂食機能の発達

言語の発達

言語の発達は、精神心理発達のなかで重要なものの一つです。言語発達に影響を持つものは、脳の発育と環境からの刺激による影響です。幼児期では、家庭の教育が言葉の発達に強く影響します。3ヵ月ごろから乳児は機嫌のよいときに意味のない声を出すようになります。これを喃語と言います。これが発達すると話し語になります。1歳ごろに片言を話し始めます。最初は単語一つだけで自分の要求を表す1語文の時期です。1歳6ヵ月ごろからが物の名前を覚える時期で、単語数が急に増加し、次第に2語文となります。2歳過ぎになると動詞の過去、現在、未来を使い分けるようになります。語い数は3歳から4歳の間が最も増加し、5歳ごろになると発音もほぼ完成します。

鹿児島 歯医者 小児歯科 言語の発達

情動の発達

情動(緒)とは、怒り、恐れ、喜び、悲しみなど比較的急速に引き起こされた感情の動きなどです。幼児は感情の発達に比べ、知的発達や理解力の発達が遅れているため、その行動は情緒的です。3ヵ月ごろでは泣くことにより怒りを表現し、7~8ヵ月で人見知りがみられ、おもな情動(緒)は幼児期に分化します。情動の発達は、社会性の発達と密接に関連し、5歳になると成人にみられる情動がそろいます。

鹿児島 歯医者 小児歯科 情動の発達

小児の発達は様々な段階を経て成長していきます。成長の過程で個人差はありますが、ミルクの飲み方や食事の食べこぼしなど小さなことでも気になることがありましたら歯科医院を受診してみましょう。最近では口腔機能発達不全症など、お口周りの機能が十分に発達していない状態の子どもも増えてきています。気になる方は当医院も検査を実施していますのでご来院をお待ちしております。

交通アクセス

住所:〒890-0055 鹿児島県鹿児島市上荒田町20-10


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