介護のための口腔ケアを知っていますか?
日本では世界に類をみない超高齢社会を迎えています
我が国日本では世界に類をみない超高齢社会を迎えています。
超高齢社会を迎え、QOLの視点から高齢者の口腔機能の維持・向上が重要になり、口腔ケアは単に虫歯や歯周病などの口腔疾患の予防だけなく、全身疾患の改善や健康増進の一環と考えられるようになってきました。
このような背景のもと、病院、施設、看護、介護の現場では口腔ケアは大変重要視されています。
そのため、口腔ケアはとても必要な行為なのですが要介護高齢者の全身状態や口腔内の状態は千差万別で、口腔ケアは困難を伴います。
今回は分かりやすく介護のための口腔ケアやり方を載せます。少しでも皆様の参考になれれば幸いです。

★口腔ケアのシステム
①口腔ケアスポンジ:1分
口腔粘膜、歯茎のバイオフィルムを破壊し、細菌を浮かせます

②舌ブラシ:30秒
舌苔を除去して、細菌を遊離させます
③歯ブラシ、電動ブラシ:2.5分
歯面のバイオフィルムを破壊し、細菌を遊離させます
④うがい:1分
最後に、うがいで遊離した細菌を口腔外に排出します

※要介護高齢者の口腔ケアは、歯・歯茎だけではなく粘膜や舌などの軟組織などを含む口腔全体をみていくことが重要になります。
★器具の準備
①歯ブラシ(電動歯ブラシ)②口腔ケア用スポンジ③舌用ブラシ(軟毛歯ブラシでも◎)④イソジンうがい液⑤給水器やうがい用ガーグルベースンなど⑥エプロン.タオル
@>
・口腔ケアは、生活の援助としてのケアであるばかりではなく、誤嚥性肺炎の予防や栄養状態の維持など全身的健康の維持・増進にも直結します。
★Q★口のなかの粘膜・歯茎が弱い場合の口腔ケアの注意点って?
手順を踏んで口腔ケアを行いましょう!
①歯茎が赤く炎症を起こしている場合や、口の中の粘膜が乾燥̪している場合には、まず口の中を拭くことから始めて下さい。
市販されている口腔ケアスポンジを使います。
②歯茎の炎症が治まってきたら、毛の柔らかい歯ブラシを使い始めましょう。
潰瘍がある部分は、直接歯ブラシの毛先が当たらないようにします。
③歯茎の炎症が改善したら、普通の硬さの歯ブラシにかえます。
要介護高齢者用の歯ブラシが市販されていますのでそれを使用してみるのもいいでしょう。

★Q★口腔ケアシステムに歯磨き剤は使用しないのですか?
・歯磨き剤には研磨剤や発泡剤が含まれているので、少量の使用ならば一般の健康な方の歯垢除去には有効です。
しかし、要介護高齢者の口腔ケアでは歯磨き剤は原則として使用しないほうがいいでしょう。
誤嚥をしたりしたり、発泡によりむせの原因になったり、うがいの頻度が増えるためです。
また、歯磨き剤は泡がでるので、電動歯ブラシと併用すると周囲に泡が飛び散るのでおすすめできません。

★Q★うがいできない場合の対処法はどうすればいいの?
・自分でうがいできる方には必要ありませんが、寝たきりの方や口腔機能、嚥下機能に問題がある方には口をすすぐための給水装置や吸引機が必要となります。
給水は、水などを飲むことができる方にはコップや吸い飲みなどを使用しますが、できない場合には水量の調節が可能な霧吹きを応用したり、手で圧力をかけることで、注水できる容器などを用います。
★Q★1日に行う口腔ケアの頻度って?
口腔ケアは、以前より基本的には毎食後と考えられていましたが、他の介抱で多忙な介護者が要介護者に口腔ケアを1日3回行うことは、現実的に不可能な場合が多いようです。
そこで口腔ケアシステムを1日1回5分間確実に行ってください。虫歯や歯周病の予防のみならず、歯垢中細菌による誤嚥性肺炎などの全身感染症を予防することが期待でき、口腔機能の活性化(粘膜の血行促進、舌や口唇の運動機能の向上、唾液腺機能の活性化等々)も認められることもあります。