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小児の歯並びを悪くする機能的要素とは!?③

前回に引き続き歯並びを悪くする機能的要素について取り上げます。

偏咀嚼→歯列や顔貌の歪みにつながります

日常の咬む習慣が片側に偏っている状態を「偏咀嚼」といいます。偏咀嚼により上下の前歯の真ん中のずれが起こるとともに、歯並び、顔の形などは歪んでいきます。たとえば、上あごの歯並びは咬み癖がある側が叩かれることにより拡がる傾向が出てきますし、逆に下あごは狭くなる傾向が出ます。咬み癖のある側がすり減ったり叩かれて上がっていくので、咬み合わせのラインは、斜めに傾いていきます。それにともない、顔の形も咬み癖のある側上がりに唇が傾き、圧迫を受けた側の目が細くなり目尻が下がります。あごの先端も歪んで咬み癖がある側に曲がっていきます。このように、顔の形は咬み癖で大きく歪んでいまいます。顔は左右対称のほうが整って見えると言われているので気をつけましょう。鹿児島 歯医者 偏咀嚼→歯列や顔貌の歪み

口唇癖→上顎前歯の前突につながります

乳歯のときは、前歯の歯の長さが短いので唇が挟まりにくく、出っ歯になりにくいです。また、前歯が永久歯に生えかわった直後から出っ歯になっているようなケースは少ないです。乳歯より歯の長さが長い上の前歯に下くちびるを引っ掛けるような口唇癖が始まると、下くちびるに押されて上あごの前歯は前に突出し、出っ歯(上顎前突)の状態になります。そして、その口唇癖によって上の前歯が下くちびるに押されて前に出てくると、必然的に下くちびるの巻き込みが大きいと下の前歯も内側に入って歯が重なってくる(叢生)傾向が出やすく、さらにくちびるは入りやすくなります。このように、前歯が永久歯に生えかわった後からどんどん前歯が出て悪化していくことが多くあります。鹿児島 歯医者 口唇癖→上顎前歯の前突

舌小帯強直症→舌が動かしにくいため低位舌につながる

舌の裏にあるヒダ(舌小帯)の長さが短かったり、太かったり、ヒダの位置が悪いと舌の動きを制限してしまいます。舌の動きが妨げられていると、舌を上に持ち上げることができずに舌が低い位置に固定されてしまいます。舌小帯によって舌の動きが制限されていると判断した場合、舌の先が「スポット」と呼ばれる上の前歯の根元の膨らみに届くように舌小帯を延ばす練習をします。舌小帯の張りがひどくて舌があまり動かせない状態だと、そもそも舌を動かしたことがないため、舌を動かす筋肉は発達していませんし、舌を動かせるという感覚すらないことがあります。まったく動かせない状態だと、機能訓練の足掛かりすら難しいこともあるので、舌の動きを制限するような舌小帯を積極的に切除し、舌を動かしやすくしてから、機能訓練をすることもあります。鹿児島 歯医者 舌小帯強直症→舌が動かしにくいため低位舌

 

これまでの内容から踏まえて、まずは口腔習癖を発見することが重要です。指しゃぶりなど周りからみてわかりやすい口腔習癖もありますが、最初は子どもたちを見て口腔習癖あるかどうか、なかなか発見できないと思います。そこで、歯列などをよく観察して何か問題があれば、その原因を考えてみましょう。歯列の乱れに対して、その問題を引き起こしやすい口腔習癖が予想できれば発見しやすいと思います。口腔習癖はさまざまな種類のものがありますが、それぞれの口腔習癖のメカニズムを理解することが重要です。

口腔習癖は、まず存在自体を理解していない子どもが多いです。まずは「何が問題なのか」「なぜ改善する必要があるのか」などを納得してもらう必要があります。また、保護者の理解も重要です。親御さんが子どもを歯科医院に連れてきてくれなければ何も始まりませんし、機能訓練は自宅での声掛けなどの協力も欠かせません。モチベーションの獲得が出来なければ、口腔習癖の改善は難しいです。機能訓練は、効果がでるのに非常に時間がかかるので、焦らずに気長に続けていくことが大切です。

鹿児島 歯医者 小児の歯並びを悪くする機能的要素

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