抜歯(親知らず)は、同時に数本抜けませんか?
結論から言いますと親知らずの抜歯は同時に行うことは好ましいことではありません。抜歯をするということはそれに対しての副作用があります。
副作用とは抜歯直後の炎症(腫れ)です。これが一番問題です。もちろん感染することが考慮しないといけませんが炎症は必ず大なり小なりどのケースでも起こることになります。感染は、必ずしも起こるとは限りません。しかるに、副作用として一番考えるのは炎症になります。
例えば右の親知らずを抜歯する一本の場合だったら炎症はそこだけになりますが、上下なる場合は炎症が上下に拡大します。そうすると患者さんが食事をするということになると一本と二本とは大きな差が出てきます。片側同時に抜歯する場合と両側同時に抜歯する場合とでは大きく炎症の度合いが違います。
特に下顎の親知らずは、片側で行う場合でもかなりの炎症が出ます。それが左右両側だったら食事が非常に困難になります。口が開きにくくなります。
またもともと感染している一本の親知らずを抜歯するとさらにそれに炎症が生じるために食事は非常に困難になります。その場合は感染してる感染している部位を抗生物質等で消炎処置して、抜歯に望むことが一番良い方法と考えます。🎃