歯みがき粉の量について
お口のケアの基本である歯みがきでは、多くの方が「歯みがき粉」を使用されているかと思います。歯みがき粉の適切な使い方を知って、歯みがきをより充実して行えるようにしましょう!
歯みがき粉を使う量は・・・
歯みがき粉の適切な使用量は、子どもと大人によって変わってきます。
まず、6か月~2歳の歯が生えたての赤ちゃんは、2ミリくらいを目安に歯みがき粉を歯ブラシの上に出します。よく、切った爪や米粒程度の大きさともいわれているため分かりづらいという方は参考にしてみてください。
歯が生え始めるタイミングには個人差がありますが、1本でも生えたら赤ちゃん用の歯ブラシと歯みがき粉を使用して歯みがきデビューしましょう!
3~5歳のお子さんは5ミリくらいを目安に使用します。大豆やグリーンピース程度の大きさともいわれています。歯が生え始める時期と同様、個人差がありますが乳歯が生えそろう時期とされています。自分で歯ブラシを持って磨くことができるようになる時期ですので、大人が見守りながら歯ブラシ・歯みがき粉の使用をしてみましょう。(歯みがき粉は小さな子どもが手の届かない場所に保管してください)また、必ず大人が最後には仕上げ磨きをするよう心がけてください。
6~14歳の子どもは1センチくらいを目安に使用します、歯ブラシのブラシ部分に対して半分程度です。乳歯(子どもの歯)から永久歯(大人の歯)へと生え変わる時期ですので、虫歯にならないようしっかりと歯みがきをする習慣をつけるようにしましょう。
そして、15歳以上になると1~2センチを目安に使用します。歯ブラシのブラシ部分に対して、全体を覆う程度~1/2程度の長さとされています。これ以上つけるのは、つけすぎてしまっているため控えるようにしましょう。
歯みがき粉のつけすぎがよくない理由とは・・・
歯みがき粉を多くつけすぎてしまうと、泡立ちがよくなることによってお口の中がスッキリとして磨けたつもりになってしまいがちになります。また、泡で口の中が見えづらくなり、細かい部分の磨き残しが増えてしまうというデメリットもあります。磨き残しは虫歯・歯周病・口臭の最大の原因となりやすいものです。
また、歯みがき粉の多くに含まれている「研磨剤」の使い過ぎにより、かえって歯を傷つけてしまう場合もあります。研磨剤は、歯の着色などを落とす効果があり、歯にとって大切な成分です。しかし、表面にあるエナメル質は強いブラッシングや歯みがき粉の過剰な研磨剤使用により傷つけてしまう可能性があるのです。
歯みがき粉の種類
歯みがき粉は目的別に特化したものが多くあります。
特に求める方が多いのが「虫歯予防」を目的とした歯みがき粉かと思います。虫歯予防の歯みがき粉は、フッ素配合が重要になってきます。フッ素は歯の表面のエナメル質を強くしてくれる効果があります。大人と子どもでは使用できるフッ素の濃度が異なるため、購入する際はきちんと確認するようにしてください。
歯の黄ばみや着色が気になる・美白を求めるという方には、ホワイトニング効果の高い研磨剤が含まれた歯みがき粉がぴったりです。過剰な研磨剤の使用は歯を痛めてしまうため、心配な方は「低研磨剤」などの記載のあるものがおすすめです。
また、歯周病予防に特に気を使われている方には、殺菌・抗菌作用の高い歯みがき粉が効果的です。冷たいものや甘いものが歯にしみる…という方には知覚過敏の歯みがき粉を使用すると良いでしょう。知覚過敏に特化した歯みがき粉は、歯の神経を守るはたらきや痛みを抑える効果が期待できます。
歯みがき粉はつけすぎるより、つけないことの方が良いといわれるほどつけすぎてしまうとデメリットがあります。毎日使用するものだからこそ、自分に合った歯みがき粉を見つけてより質の良い歯みがきを行えるように意識してみてください。