アライナー歯科矯正治療とは?
矯正装置で一番に思い浮かぶことは何ですか?
一本一本の歯に取り付けられた四角い装置、ワイヤー、色々見覚えがあるかと思います。
ところで下のお写真にある装置は見たことあるでしょうか。
マウスピースかと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、矯正装置なんです。
近年これを取り扱ってる歯医者さん増えてきてるようですね。
今回は、マウスピース矯正に必要な診査診断のための資料を一部 ご紹介します。
診査診断には、口腔内写真、顔貌写真が一つの資料として重要です。
他には、レントゲン検査、模型検査、顎機能検査があります。
今回は、口腔内写真、顔貌写真を取り上げます。
1,口腔内写真と顔貌写真の撮影
口腔内では、現在の歯列がどうなってるのか、どこに問題があるのか患者さんの本当の悩みを解決することはもちろん、会話を通じて話し方や癖、舌、頬粘膜、口唇等の軟組織の動きの観察します。このことで、患者さんご自身も気付いてない問題点が見つかることもあります。
当院では、アライナー作製前にまず口腔内写真と顔貌写真を撮ります。
規格性のある写真を撮影することで、患者さんと私たちとで主観的ではなく、客観的に現状を把握することができます。
よって、下記のお写真を合わせて13枚撮らせて頂いてます。
正面写真(噛んだ状態)
正面写真(開けた状態)
前歯を下から見た写真
前歯を真横から見た写真
右側の側面写真(嚙んだ状態)
右側の側面写真(開けた状態)
左側の側面写真(噛んだ状態)
左側の側面写真(噛んだ状態)
上顎の噛み合わせの写真
下顎の噛み合わせの写真
下顎の前歯を裏側から見た写真
正面から見た顔写真
側面から見た顔写真
2、検査後に矯正治療後のゴールの設計を行います。
ネット上の専用のアプリケーションで設計を行います。
3、アライナー作成を、作成会社に依頼
修正があれば、再度、アプリケーションで修正依頼を行います。
4、アライナー到着
2週間ほどで、アライナー本体が届きます。
ご本人のアライナーかどうかをチェックします。
5,アタッチメント装着
アタッチメントとは、歯の表面に取り付けるコンポジットレジンの突起物です。
これによってアライナーの維持力が向上し、歯の廷出や圧下、回転のコントロールができます。
アタッチメントの取り付けは、アライナーと共に届く専用のアタッチメント・テンプレートを使用します。歯の色に近いシェードのコンポジットレジンを選択するので、目立ちません。
6,アライナー交換・メンテナンス
アライナーが完成し、患者さんにお渡しした後は、週に一度のメンテナンスが実施されます。
メンテナンスでは毎回アライナーを新しく交換し、口腔内写真を撮りながら歯並びの経過観察をしていきます。
ただし、メンテナンス時の口腔内写真では、正面写真1枚、前歯を下から見た写真1枚、真横から見た写真1枚、側方写真を左右1枚ずつ、上顎の噛み合わせの写真1枚、下顎の噛み合わせの写真1枚の7枚に絞られるため、作製前よりは患者さんへの負担も軽くなります。
そして、メンテナンスでは矯正の経過観察だけでなく、矯正によって困難な歯磨きのカウンセリングや歯面清掃も行っております。
当院では下記の手順でメンテナンスを行います。
➀口腔内診査
歯の痛みや歯の揺れ、どこが磨けてないかを調べます。3カ月に一度歯茎のポケットの診査も行います。
➁刷掃指導
磨けてないところを指摘し、一人一人の歯の状態に合った歯ブラシを勧め、磨き方をアドバイス致します。
➂歯面清掃
エアフロ、研磨剤で歯ブラシでは落とせない汚れも落としていきます。歯石除去も致します。
*エアフロは水を含んだエアジェットで汚れを落とす機械です。
➃フッ素塗布
1カ月に一度行います。