噛むことの効能をご存知でしょうか?
噛むことの効能を表わす「卑弥呼の歯がいいぜ!」という標語があります。
ひ:肥満防止
噛むことで、満腹中枢が働き、食べる量が少なくなります。結果、メタボリックシンドロームの予防となります。
み:味覚が発達
幼児の味覚は、3歳まででに完成します。早期に噛むことが身につけて、いろいろな物を食べる事ですが。甘い物は、避け る事も重要です。
こ:言葉の発音がよくなる
噛むと、あごの成長が良くなります。顎、舌、口唇、頬がよりよく協調して、発音が良くなります。
の:脳が鍛えらる
噛む事により、脳の血流量が増えます。認知機能をアップしてゆきます。
は:歯の病気を予防する。
だ液が大量に出ます。特にサラサラのだ液が多くなり、むし歯菌の出す、酸をだ液のアルカリで中和します。
が:がん予防
だ液の量が増えて、免疫グロブリンが増えてがん予防となります。
い:胃腸の調子がよくなる
噛むと食材が細かく粉砕されます。また、だ液のアミラーゼで、食材のでんぷんが分解されます。胃腸に負担がゆきません。
ぜ:全身の体力向上
最近、高齢になると硬い物をさけるようになる傾向です。これは、噛む筋肉が使わなくなる廃用萎縮です。その結果、十分な栄養を摂れません。
体力維持が困難になります。
よく噛むことで、消化酵素や抗菌作用を含むだ液の分泌が促進され、血流量が増加、体温の上昇もあって全身の免疫力が高まるといわれています。
三世紀半ばごろの邪馬台国の女王卑弥呼の時代には、一食当たり平均三千九百九十回かんでいましたが。
現代では、六百回程度に減っているという報告もあります。その原因は、卑弥呼の時代は、調理技術進歩なく、畑の野菜をそのまま、食べたり、電子レンジや、電気炊飯器等の
器材もない状態で、食材を加工することは、火であぶる、煮る事ぐらいです。おのずと、食材は硬めになり、よく噛まないと飲み込みができない状態が想像できます。
逆に現代は、加工食品と呼ばれる食材が、スーパーマーケットにあり、生の食材もありますが、加工された食材でほとんどが食生活を送ることができます。
つまり、加工食品は、柔らかく、食べやすい状態に加工されており、噛む回数は少なくなるのは当然でしょう。
現代人は、急速に顎の退化が進んでおります。
その弊害で、親知らずという奥歯が適正に生えないかたが増えております。
親知らずと歯ぐきとの間から、細菌感染を引き押して、腫れてくるかたが多く、噛むことができない状態に陥ります。
噛むことが減ると述べたような事です。
顎が退化傾向になると、親知らずだけでなく、他の歯も所定の位置に並ばなくなります。
つまり、歯並びが悪くなります。現代人は、歯並びが悪い方が多いと言われるのは、噛まなくなり、顎の退化が著しく進行した結果と言えます。
骨格的に診ても、特に下の顎の退化が著しく、容姿もETみたいな顔貌になります。
最近の言い方で言えば、しょうゆ顔となります。目が多く、通称アイドル顔です。見栄えは良いです。
しかし、噛むという機能は、支障があります。
今の日本には食材があふれています。
本来、和食はよく噛んで食べる事を考えて作られています。
和食は洋食に比べて噛む回数が1.5倍必要と言われます。繊維性に富んだ食材は噛まないと食べれません。ごぼうなどの根菜類などが代表的ものです。
しかるに和食を噛む回数が増えるのでしょう。
さまざまな健康法を取り入れることも良いのですが、
まずは、一工夫した料理を、よく噛んで食べましょう。そうすれば、「健康力」はぐーんとアップしますよ。
例えば、白米を食べるのでなく、玄米をよく食べるようにするなど、食材等を見直す事も重要と考えております。