歯とお口の健康!!
歯やお口は、生活の中でとても大切な役割を果たしています。
食べること、話すこと、笑うこと。
これらは、健康な歯があってこそ成り立っているものです。もし歯が無かったら食事も友人との語らいも満足にはできません。人生そのものがつまらないものになってしまうかもしれません。人間には、寿命があります。歯だけが、いつまでも若いということは無く、通常は年齢とともに歯や歯ぐきの衰えも進みます。ですから乳幼児期、学童期、思春期、成人期、高齢期とライフステージに合った口腔ケアが大切になります。
☆食べる☆
何でも噛める健康な歯は、子供の発育に、とっても大切なことです。寝る子は育つといいます。これは成長に必要なホルモンが、昼間よりも夜寝ている間に多く分泌されるからです。嚙むことも、お子さんの成長に大きく関係しています。たとえば、よく噛んで食べると満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎを防いで肥満の予防にもなります。噛むことは、他にも多くの効用があることが知られています。唾液がたくさん分泌されて、お口の中をきれいにし、この唾液の働きが虫歯を防ぐことにつながります。また、嚙むことで脳細胞の働きを活発にします。そこで大切なのが、何でも噛める健康な歯。セルフケアとして、毎日の歯磨きが欠かせません。虫歯の原因となるプラーク(歯垢)を残さないよう、毎食後の歯磨きを習慣にしましょう。
☆話す☆
正確できれいな発音は、健康な歯が大切です。自分ではちゃんと話しているつもりでも、相手から「え、何?」と聞き返されたことはありませんか?これは、正しく発音できていないことが原因かもしれません。実は、歯と発音には、密接な関係があるのです。たとえば歯並びが悪いと、アカサタナのサ行、タ行、ラ行を発音するときに、歯の隙間から音が漏れてしまい、きれいに発音できないことがあるのです。子供に限らず悪い歯並びを治すことで、発音が改善されることがあります。早めに歯医者さんで診てもらいましょう。年齢にかかわらず、人前で自信をもって話すことができると、家族や友人との語らいも楽しいものになります。
☆笑う☆
歯がないと、思いっきり笑えない。笑うと、虫歯が見えてしまう。笑うと、歯が抜けているのが分かってしまう。恥ずかしい、見られたくない。お口にトラブルがあると、人前で笑うことができなくなってしまう場合があります。笑いたいときには、思いっきり笑いたいものです。実は、笑うことは健康にもよいといわれています。笑うと、いつもよりも深く呼吸することにより、たくさんの酸素が取り入れられ、血液の循環をよくします。全身に酸素や栄養が運ばれ、免疫力も上がるといわれているのです。ところが困ったことに、いま成人の虫歯が増えているようです。しかも、成人の80%以上が歯周病なのです。歯周病は、歯を失う主な原因のひとつ。乳歯と違って、大人の歯(永久歯)は二度と生え変わることはありません。いつまでも、元気に笑える生活を送るためにも、歯の健康を守りましょう。
何でもおいしく食べる、家族や友人と楽しく話す、人前で思いっきり笑う。これは、人生を楽しく豊かに過ごす秘訣であり、そのためには歯とお口の健康が欠かせません。セルフケアだけではなく、プロフェッショナルケアとして、かかりつけの歯医者さんで定期的にチェックを受けることも重要なことの一つです。