摂食嚥下のお話ー応用編
みなさん、こんにちは、永田デンタルクリニックの院長の永田です。
3月にはいり、鹿児島市も徐々に昼間は暖かく感じる日々が増えてきました。しかし、朝晩はまだ、寒く、朝起きるのはついつい、布団からでるのは、おっくうになりますね、
さて、前回、接触嚥下の基礎編として、食べ物を食べて飲み込みまでの機能の話をしました。つまり、食べ物を認知する認知期、
そして、食べ物を咀嚼する口腔準備期、粉砕された食べ物を喉に持ってゆく口腔期、そして、喉を通り飲み込みを行う咽頭期
最後に食べ物は食道をとおり、胃にゆく食道期です。上記の機能低下を起こすと誤嚥をお越し肺へ食べ物、細菌がはいり、
肺炎を起こします。このような状態に陥らないように日々気をつけておく必要があります。
たとえば、脳梗塞等で寝たきりになると、麻痺により、接触嚥下機能の低下がみられるます。口腔準備期で、舌の麻痺があると食塊形成ができないのでそのままの食材が喉に行き咽頭で飲み込みができない状態で残留してしまいます。場合によっては、気道にはいり肺炎を起こします。そのような状態に陥らないように、早期に舌のリハビリ訓練をしたり、上顎に義歯装着の方であれば、舌の機能を補助するように義歯を改造(舌接触補助床ーPAP)して機能回復をめざします。
脳梗塞等を起こしてない方でも、以前 お話をしたように、薬を服用する時にむせたり、せき込み事がたまにある場合は、
嚥下体操等の予防的リハビリを行っておくと、食事がとりずらいという事がなく、快適な生活を送ることが可能限りできます。
市町村の中では、口腔機能プログラムと題して摂食嚥下障害取組みが始まっています。行政にも問い合わせをしてみてください。